一枚板・ブックマッチ・接ぎ合わせテーブルの違い

ダイニングテーブルをお選びするときに、みなさまは何を重要視されますでしょうか?デザイン・色味・価格など挙げればキリがございません。

そこで今回ご紹介するのは天板の種類(一枚板・ブックマッチ・接ぎ合わせ)についてです。

この天板の種類はデザイン・価格に影響しますので、知っておくとダイニングテーブルをお選びいただくときにお役に立てるかと思います。

それではまず初めに一枚板についてご説明いたします。

【一枚板】
一枚板とは丸太からそのまま削り出し、木目が途中で途切れることなく木の表情を堪能できることが一枚板の特徴です。

また一枚板の最大の魅力は何と言っても存在感にあります。ブックマッチ、接ぎ合わせテーブルにもそれぞれに魅力がございますが、一枚板の存在感を示す美しい木目と天板の厚みには圧倒されてしまうほどです。

さらに自然の丸太から削り出しているため自然が作り出した芸術的なシルエットで、世界に一つしかないテーブルになるわけです。

これだけ贅沢に木を使うわけですから高価なテーブルになるのも納得いただけるかと思います。

それでは実際にどのようなテーブルがあるかご紹介いたします。






いかがでしょうか?

迫力ありますよね!実際にお店でテーブルを見ていただけるとさらにこの存在感・迫力感を実感いただけますので、気になる方はBrunch+timeへお越しください。

続きましてブックマッチテーブルをご紹介いたします。

【ブックマッチ】
まずブックマッチというテーブルをご存知でしょうか?

一枚板が大変人気があるためブックマッチという言葉はあまり耳なじみがない方も多いかと思います。

ブックマッチとはもともと隣り合わせだった2枚の板を面していた側を本の見開きのように組み合わせ、スリットを持たせて接合した、左右対称の木目を楽しむ板です。詳しくは下の図をご覧ください。

ブックマッチの特徴は何と言っても左右対称の木目でしょう。このシンメトリーのデザインは一枚板とはまた違った良さを味わせてくれます。また木が持つ本来の美しさや魅力を残しつつ、高いデザイン性をプラスすることで洗練された雰囲気を味わえる点がブックマッチの最大の魅力です。本来は対極にある自然の魅力と都会的な雰囲気をどちらも感じていただけます。

それではどのようなテーブルがあるのか写真でご紹介いたします。





いかがでしょうか。

また一枚板とは違った雰囲気ですよね。左右対称のデザインがスタイリッシュさを醸し出しているので高級感だけでなく洗練された雰囲気が魅力です。

最後に接ぎ合わせテーブルをご紹介いたします。

【接ぎ合わせ】
一般的に馴染みのあるテーブルがこちらの接ぎ合わせテーブルになります。複数の無垢材を接ぎ合わせて1枚のテーブルを製作いたします。複数の無垢材を使用するため異なる木目、色味がオリジナリティを増し、唯一無二の存在感を放ちます。またお値段も一枚板・ブックマッチと比べると比較的お買い求めやすい価格なのが魅力的です。

接ぎ枚数はそれぞれのテーブルによって異なりますが、接ぎ枚数が多ければ多いほど価格が低くなるものもございますので、テーブルをご検討いただくときに接ぎ枚数を確認するのも良いかと思います。

それではどのようなテーブルがあるかご紹介いたします。






いかがでしたでしょうか?

一枚板テーブル、ブックマッチテーブル、接ぎ合わせテーブルそれぞれに魅力がございます。高価ではありますが高級感、唯一無二の存在感を求める方には一枚板テーブルを、高価ではありますが高級感+スタイリッシュさを求めるのであればブックマッチテーブルを、無垢材をより身近に感じ、木の面白さを堪能したい方には接ぎ合わせテーブルをおすすめしたいと思います。

ダイニングテーブルをお探しでしたらどうぞお近くのBRUNCHへお越しください。スタッフ一同お待ち申し上げております。

ソファのお手入れ~ヘタリ予防~

みなさん、日頃からソファのお手入れはしていますか?

カバーについたほこりを取ったり、汚れを落としたり…でもそれ以外は何もしていない、という方も多いのではないでしょうか。

ソファで一番傷みを感じる部分と言えば、座面の汚れとクッションのヘタリ。
汚れについてはなんとか落とそうと試みるものの、ヘタリについては「しょうがないもの」として放置していませんか?

クッションの中身に使われている素材は、ある意味「消耗品」ですので使用年数が長くなればなるほど、「消耗=ヘタリ」が出てくるのは仕方がありません。

しかし、お手入れすることで元のふんわり感が復元でき、ヘタリの進行度合いを遅くすることができます。
せっかく買ったお気に入りのソファ。お手入れしながら長く快適に使っていきましょう。

まずソファのクッションに使われている中の素材には、大きく分けてウレタンフォームフェザーシリコン綿の3種類があります。

*以前の記事で中身についてご紹介しています。
ソファの中身をご紹介~ウレタンフォームについて~
ソファのクッションの中身をご紹介~フェザーについて~

今回はそれぞれのお手入れ方法とBRUNCHで取り扱うソファのお手入れ方法についてご紹介します。

 

【ウレタンフォームの場合】

ウレタンフォームのクッションは、ソファによって密度が高く硬いものを用いたり、密度が低く柔らかいものを用いたり、またその両方を組み合わせてつくられています。ソファの命ともいえる座り心地を調整するため、さまざまなものを使用しています。

1~2ヶ月に一度はカバーを外して中身のみを天日干しすると、ヘタリを防止することができます。
お布団と同じように天日干しをしたり風通しが良いところに置くことで、クッションの中の湿気が逃げるので、効果的です。

干すのが難しい座面の大きなクッションの場合は、お部屋の窓を開けて風通しが良いところに立てかけておきましょう。
ベッドのマットレスを干す時と同じ要領で行ってくださいね。

また座面が取り外せない場合は、たまにカバーを外して空気の通りを良くしてあげましょう。

 

【フェザー(羽根)の場合】

軽くて保湿性が高い素材で、身体を優しく包み込むようなしなやかでふっくらした座り心地が特徴です。

羽根と羽根の間には空気の層があり、これがやわらかくしっかりとした掛け心地をつくりだしています。
しかし、空気の層がなくなってくると型崩れしてクッションがつぶれてきてしまいます。

つぶれてきた場合は、クッションを軽く叩いて内部に空気を送り込むことで、羽根と羽根の間の空気の層が復元し、ふんわり感を取り戻せます。

日常的にはクッションを叩いて空気を送り込みましょう。
そして3~4ヶ月に1度は羽根布団のように陰干ししてください。
その際、クッションの縦横から軽く押し付けた後に、軽く叩いて空気を送り込むと高い効果が得られます。

これらを行うことでふんわりした座り心地が持続します。

 

【シリコン綿の場合】

クッションとして適した膨らみ感や適度な反発感を持ち、かつ軽量という特徴を持つ素材です。

いつも同じ向きや姿勢、同じ位置に掛けていると、綿が偏ってきてしまいます。
偏ってきたらカバーを外して中のクッションを取り出し、マッサージするようにもみほぐしてみましょう。これである程度、元の膨らみを復元することができます。

2~3ヶ月に1度、このお手入れをすることで、特定の部分だけの極端なヘタリを防止することに繋がります。

 

いずれの場合も毎日のお掃除のタイミングなどにクッションを叩いて空気を通すようにしてください。

これだけでも、行うのと行わないのではヘタリに大きな差が出てきます。

そして、クッションの置く向きが決まっていないデザインの場合、いつも同じ面に座らないよう前後左右をときどき入れ替えてあげましょう。
いつも同じ1か所に座り続けると、早い時期からヘタリが出てしまいます。
まんべんなく座ることを心掛けていただくと長持ちに繋がります。

 

【BRUNCHで人気のソファ 中身とお手入れについて】

SO-0110 木枠カウチソファ

座面にはウレタンフォーム+コイルスプリングを使用。ベッドのマットレスのようなしっかりとした掛け心地です。

座面の表面部分にはフェザーを敷いてあるので、やわらかい手触りを感じられます。毎日、ポンポンと座面を軽く叩いてあげるとフェザーの偏りが解消できます。

座面自体は簡単に取り外し可能です。やや重量があるのでマットレスのように立てかけて空気を通してあげましょう。1~2ヶ月に1度のペースが目安です。

そして背面クッションはフェザーとシリコン綿を50%ずつ使用。適度なやわらかさと反発性があり身体にフィットしてしっかり支えてくれます。

フェザーがふんだんに使われていますので、毎日軽く叩いて型崩れを防止するといいでしょう。またクッションに前後左右がないので、たまに置き換えてまんべんなく使用してください。

そして3~4ヶ月に一度陰干しを行いましょう。

 

SO-0077 木枠ソファ

このソファの構造は以下のようになっています。

座面にはウレタンフォーム+ポケットコイルを使用。
お手入れは毎日軽く叩く+1~2ヶ月に一度天日干ししてください。

座面クッションも分割されていますのでお手入れの時、扱いやすいです。
またクッションは左右の交換が可能ですので、よく座る座面クッションと、そうでない座面クッションを定期的に入れ替えて使用しましょう。

背面クッションにはウレタンフォームのみ使用しています。
お手入れ方法は座面と同じです。クッションは裏表使用可能ですので、背面クッションも定期的に入れ替えてみてください。

 

SO-0044 クルミ無垢材 本革木枠ソファ

座面も背面もクッションの素材は、フェザーとポリエステル綿を50:50の割合で混合しており、極上のふんわり感が特徴です。身体全体がクッションに包み込まれていくような掛け心地を楽しめます。

日常的にクッションを叩いて空気を送り込みましょう。革のカバーはファブリックに比べると空気が入りにくいので、ファスナーを開けて叩いてあげると空気が通りやすくなります。
そして3~4ヶ月に1度はカバーを外して中のクッションだけ羽根布団のように陰干ししましょう。ふんわり感が復元しますよ。

 

ご紹介したお手入れ方法はヘタリが出る前、買った時からすぐに行って頂くと効果的です。お手入れしていても5~10年経ってくると中身が消耗しヘタリが出てきます。
お手入れで復元しなくなった場合は、中身のクッションのみお取り替え頂くことをお勧めいたします。

BRUNCHのソファはほとんどの製品が中身のクッションのみご購入が可能です。

お手入れ方法、中身のクッション購入など、ご不明な点はお気軽に店舗までご相談ください。

 

テレビボードご納品事例のご紹介〜

大きな家具をご購入される方でイメージがなかなかつかないというお客様の為に
BRUNCHでは実際のご納品事例をご紹介しています。

その中でもテレビ台をご購入されましたお客様の実例を集めましたので
商品ごと、樹種ごとご検討されますテレビ台に合わせて是非参考にご覧下さい。

CA-0078 テレビボード

サイズ:W2000  樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0144

樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0130

樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0097

【特注】サイズ:W1800 樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0120

樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0077

サイズ:W2000  樹種:ブラックチェリー材

/my-home/vol_0143

樹種:メープル材

/my-home/vol_0117

樹種:ホワイトオーク材

/my-home/vol_0071

 

 

CA-0151 BRUNCHオリジナルTVボード

サイズ:W2200  樹種:ブラックチェリー材

/my-home/vol_0141

樹種:ブラックチェリー材

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CA-0091テレビボード

樹種:ホワイトオーク材

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CA-0134 テレビボード

 

サイズ:W1230  樹種:ウォールナット材

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CA-0083 BRUNCHオリジナルテレビボード

樹種:ホワイトオーク材

/my-home/vol_0126

樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0072

CA-0012 テレビボード

樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0064

ホワイトオーク材

/my-home/vol_0053

 

 

 

BRUNCHではお客様のお部屋に合わせて作る壁面収納やAV機器に合わせて作る特注のテレビボードの製作も承ります。

是非ご参考下さい。

 

特注TVボード 樹種:ウォールナット材

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壁面収納+テレビボード 樹種:ウォールナット材

/my-home/vol_0068

いろいろなキャビネット

チェストとキャビネットの違いはみなさんご存知でしょうか。

収納だから同じものと判断される方も多いと思います。
私もたまに、どっちがどっちだっけとなることがあります。

<チェストとキャビネットの違い>

チェストとは、、、
元々は西洋家具の種類で引き出しを中心にしたつくりの衣類や小物を収納するための家具のことを指します。
名前は胸(チェスト)からきていて、胸の高さの蓋付きの箱やタンスのこと。

キャビネットとは、、、
物を収納するための箱(ボックス)状の家具ので、ふた(扉や引出前板)が付けられたものもあり、「書類を整理する棚」に意味もありました。
今では、様々な用途に使われています。
・壁に付ける吊戸棚のウォールキャビネット
・床から天井までの高さを活用したトータルキャビネット
・洗面化粧台の鏡部分のミラーキャビネット
・ユニットの横に設けたサイドキャビネット
などがあります。
他には飾り棚とも言いますね。

書類を整理する棚

 

壁に付けるウォールキャビネット

 

床から天井までの高さを活用したトータルキャビネット

 

サイドキャビネット

 

ガラス収納のところには、お気に入りの食器を入れたりするこもでき、収納力も抜群です。

 

また、小物を中心収納できるキャビネットも

 

 

サイズは大きいものではないので、お部屋のちょっとしたスペースに置いてお気に入りの小物を飾ってみるのも素敵ですね。

お気に入りの食器、小物を飾って素敵なライフスタイルつくってみてはいかがでしょうか。

リビング・ダイニング用のソファについて

BRUNCHでは、「お食事」「寛ぎ」の時間をひとつのスペースで過ごすことができる家具【リビング・ダイニングセット】の
取り扱いが多数ございます。

【リビング・ダイニングセット】の特徴である、
①「お食事」「作業」もスムーズに行える。
②寛ぐ時も快適に過せる
この2点を叶える為のリビング・ダイニング用ソファのポイントはどこにあるのでしょうか。
リビング・ダイニング用ソファの特徴は、

■座面がフラットデザインになっている。

リビングソファの場合は、ゆったり体をあずけられるように
後ろに向かって傾斜がかかるのが一般的です。

一方、リビング・ダイニング用のソファは、
「お食事」や「作業」の時に体が倒れすぎないように、
あえて座面をフラットにしています。
座面をフラットデザインにするだけで、姿勢も安定し、
お食事は勿論、パソコン作業などもスムーズに行うことができます。

■アームレスデザイン

リビングソファの場合、アーム(肘掛け)が座面の端まで付いているデザインが
一般的です。
ソファで長時間くつろぐ時は、
アーム(肘掛け)がサイドテーブル代わりになったり、
アーム部分にクッションを乗せて、ゴロンと横になったり、
活躍する場面が沢山あります。

一度腰かけたら、しばらく動かず過ごすリビングソファと異なり、
リビング・ダイニングソファの場合は、
出入りの動作も頻繁に行われます。

特にリビング・ダイニングの場合は、
「食事の場」も兼ねているので、お食事の準備時間などは、
作業動線のスムーズな動きが、特に重要です。。

この日常の動作をスムーズに、ストレスなく行うことができよう、
リビング・ダイニングソファは、アームレスデザインです。


リビング・ダイニングソファを選ぶ際は、
■座面がフラットデザインになっている
■アームレスデザイン
この2点の特徴に注目しながら、お選びいただくと
毎日を快適に使えるソファが見つかるはずです。

板座のチェアの特徴について

板座のチェアについて

座面の部分が木の板のチェアに対して、どんなイメージがありますか?
私の最初のイメージは、「学校の椅子」でした。
座面がフラットで、つるつるしていて、長い時間座っているとお尻が痛くなる、そんなイメージがありました。

座面の部分が木の板のチェアの事を「板座」のチェアと呼びます。
板座のチェアはBRUNCHの商品の中では少数派ですが、それでも約30種類ございます。

ひとえに板座のチェアでも学校の椅子のようにフラットな座面のものから
座り心地が良い様に丁寧に座面が削られたもの、
座るとふんわりと包み込まれるように感じるもの、
座面の形ひとつとっても全く違う座り心地となるのが不思議です。

ところで私は板座のチェアが好きです。
そんな私が、板座のチェアについてお話します。

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【板座のチェアの特徴】

①フレームと同様に座面も一生物

無垢材の座面は、うっとりするような素敵な木目・質感を楽しむ事ができます。
折角なら、フレームのみではなくて座面にも無垢材をたっぷりと使用したチェアを使ってみたくなりますね。
天然木ならではの経年による色の変化や、お気に入りの木目や節を見つけるのも楽しく、
愛着がわくこと間違い無し!です。

②汚れに対処しやすい

布の座面のものですと汚れが気になる方も多いと思いますが、板座の場合はほぼ心配無用!
お水が垂れたり、食べ物をこぼしたりしても、さっと拭き取ればOK。
また、万が一お水がこぼれっぱなしになりシミができても、オイル仕上げの場合は紙ヤスリでゴシゴシ。
もう一度オイルを塗り仕上げれば、新品の様に蘇ります。
長く美しく、愛着をもって使用したい方にはおすすめです。

③安定感のある座り心地

言い換えれば「硬い」ということになるのかもしれませんが、
板座のチェアは座面の形を直に感じ、しっかりと座る事ができます。
長時間座る時には、クッションを乗せてお尻が痛くなるのを防ぐこともできます。

ただ、BRUNCHでおすすめしている板座のチェアは、座面が丸く削られていたりと
何も敷かなくてもお尻にフィットする形のものもとても多いです。
長時間座っていても疲れにくい設計になっています。

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板座のチェアをお探しの方は、BRUNCHのウェブサイトにてチェックしてみてください。
ダイニングチェアの「商品検索」ページより、「板座」の項目にチェックを入れて「検索」しますと
沢山の板座のチェアをご覧頂くことができます。
また、店頭でもスタッフがご案内させていただきますので、お気軽にお越し下さいませ!

 

古代から現代へ、意匠と文化の融合チェスト。

日本の文化として、置き家具をお部屋に取り入れるということは、実はそこまで歴史が古いわけではありません。

元来、日本の文化において、家具を部屋に置くという風習はありませんでした。

江戸時代に日本に訪れた外国人達は一応にその質素な暮らしぶりに驚いたと言います。

その時代、箱膳(はこぜん)は食器棚とテーブルを兼用し、椅子に座らず畳の上で食事をしていました。畳は椅子の代わりのクッション性のある床としてのみではなく、その上に布団を敷いてベッドの代わりにもなっていました。

戦後、昭和の時代は家族全員が一間のテレビのある部屋で食事をし、夜になればちゃぶ台を折りたたみ、押し入れから布団を出して居間に敷き、そこがそのまま寝室になる、というような家庭が数多く存在していました。

欧米人からウサギ小屋と形容されるような狭いスペースを有効に活用するためには、部屋も家具も、様々な機能を兼用する必要性があったのです。

正確には家具が全くないというわけでもなく、箪笥や食器棚などを置きそれらに必要なものを収納していくという方法をとっていましたが、西欧と比べると「なにもない」と言われても仕方がない家具の少なさだったでしょう。

 

時は変わって現代。
インテリアという概念が一般的になり、収納するという目的だけでなく、その見た目、デザインなど形を重要視する時代となって、北欧風、アメリカン、アジアンテイストなど、様々な文化を実生活に取り入れようとする試みが多くみられるようになってきました。


畳中心の生活からフローリングへ

火事が頻発し、大八車で家財道具すべてを載せて避難しなければならない時代ではありませんし、自分がより自分らしく生活するためには好きな物に囲まれ、便利に暮らしやすくお部屋をコーディネートすることもまた楽しみのひとつとなりました。

 

ここにひとつ、チェストをご紹介いたします。

CA-0013 チェストです。

こちらのチェストはデザイン的に少し変わっているかもしれませんが、正倉院の校倉造り(あぜくらづくり)をモチーフにしたデザインで、日本人のDNAに訴えかけてくる心地よさがあります。

その組木の美しさは、引き出しの境目が分からない程、デザインとしても洗練されたものとなっています。

引き出しを引くとこのように、前板と側板の格子がほどけて引き出されます。

デザインは古代日本、チェストという置き家具の機能性は西洋、時代と空間、文化を超越し、融合された家具をお部屋に置くというアイデアは、またひとつ、家具を選ぶ基準としてとても面白いアプローチとなるのではないでしょうか。

木なのにリモコンの電波が通る?!シンプルで機能的なTVボードの扉

こんにちは。

さて、いきなりですが、皆さんはTVボードの扉のデザインはどんな物がお好みでしょうか。シンプルな板戸のものから、縦格子、横格子、細かい意匠が入ったものなど、非常に沢山のデザインのTVボードが世界にはあります。
このあたりは完全に個人の好みや、お部屋のテイストにしっくりくるものなどが関わってきますので、一概にどれが良いとは言い切れません。
正直お好みに合わせてお選び頂いて良いと思います。

しかし、そんなTVボードのデザインを選んでいく中で、普通の板に見えるような非常にシンプルなデザインの扉のTVボードをすべて、意識的か無意識的か、扉が閉まった状態ではリモコンの電波が通らないTVボードだと思い込んでしまい、TVボード選びの候補から外してしまっているというようなことはありませんでしょうか。

はなからデザイン的に候補外ならそれはそれで良いのですが、上述したような思い込みがもしあるとしたら、そしてそれによって候補から外れてしまっているとしたら、それはとてももったいないことです。

BRUNCHでは、一見普通の木の板戸に見えるけれども、実はちゃんとリモコンの電波が通るTVボードを取り扱っております。
春先にまさにこのテーマでフェアを行っておりましたが、今回のブログでは、そんなTVボードを、改めてご紹介したいと思います。

 

1.CA-0151 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0151/

まずはBRUNCH+SCでも大人気のこちらのスッキリとしたデザインのTVボードです。
全体的にシンプルながら細かい意匠が施されており、スッキリとした細い鉄脚と木の箱部分との相性が抜群のTVボードです。
また、異素材の組み合わせが、それぞれの素材感をより引き立てています。

こちらのTVボードのプレイヤー等を収納するところのフラップ扉は、一見普通の板戸のように見えますが、上の写真を見ると少し分かって頂けるかと思いますが、ガラスに「突板」という非常に薄くスライスした木のシートのようなものを貼付けて作られており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通るようになっております。

高いデザイン性と、機能性を併せ持ったTVボードです。

 

2.CA-0091 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0091/

こちらは一見、つるっとしたただの箱のような究極にシンプルなデザインが逆に新鮮なTVボードです。
奇抜な意匠が全く無いことが逆に個性になっています。
どんなテイストのお部屋に合わせても、あたかもまるで最初からそこにあった建具の様に、馴染んでくれるのではないでしょうか。

こちらのTVボードも、フラップ扉の部分はガラスに突板を貼った構造になっており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通ります。
この構造にすることで、全体のデザインをよりシンプルな木の箱というデザインにすることができます。

 

3.CA-0166 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0166/

こちらは、LDセットに合わせてお使い頂くことを想定し、設計されたTVボードです。
もともとの高さを普通のTVボードより少し高く作ることで、座っている時の目線の高さがリビング用のソファより高くなりがちなLD用のソファに座っても、テレビが見やすいようになっています。
全体的なデザインもシンプルで、様々なテイストのインテリアにも合わせやすいです。

こちらのTVボードも同様に、開き戸の部分にガラスに突板を貼ったものが使われており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通ります。

 

4.CA-0162 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0162/

こちらもシンプルなデザインですが、少しがっしりとしたフォルムが特徴のTVボードです。
テレビを載せる天板の後ろの部分に立ち上がりが作られていたり、引出しが浅い物と深いものの2段構成になっているなど、細かい意匠や機能的な工夫が光るTVボードとなっております。

こちらのTVボードの面白い所は、上述のガラスに突板を貼ってリモコンの電波が通るようにする構造が、引き戸という形で採用されていることです。
引き戸でこの構造のTVボードは、かなり珍しいと思います。
引き戸の戸を開けた時にTVボードの前のスペースに出っ張って来るものが無く、邪魔にならない&省スペースという機能性の魅力と、戸を閉めていてもリモコンの電波が通るという機能性の魅力が合わさったTVボードといえます。

 

これらのTVボードの共通する特徴として、「ガラスの素材感を隠しつつ木の持つ素材感を強く感じられる」ことと「デザインをシンプルにしつつ機能的に出来る」というものが挙げられると思います。
よって、これらを高い優先順位で基準とし、TVボードをご検討の皆様は、是非とも上述のTVボード達を候補に入れて頂き、可能であれば実際に店頭でご覧頂きたいと思います。

きっと、皆様にピッタリのTVボードが見つかると思います。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

リビングチェアの種類について~Part2~

部屋の印象を決めるのはソファではなく、リビングチェアと言っても過言ではありません。
住宅の狭小化などにともない、徐々にその魅力が再注目されています。

部屋をシャツに例え、シャツの色をソファだとするならば、リビングチェアは胸のワンポイントです。
ワニであるか、タツノオトシゴであるか、はたまた馬に乗った騎手であるかによってシャツの印象はがらりと変わります。

様々な種類があるリビングチェアの中から今回は、前回に引き続き4タイプをご紹介いたします。
自分だけが座り・寛ぐ椅子という特別な時間は、リビングチェアでしか味わえない贅沢です。

 

■半世紀の時を越えるデザイン

CH-0012 CH44 by Hans J. Wegner

まずは言わずと知れた巨匠ハンス・J・ウェグナーの名作「CH44チェア」です。
1965年に発表されたデザインですが、今なお愛され続け時代を感じさせません。

座にはもともと農作業用に使われていたものを座編みに転用したペーパーコードを採用し、夏は涼しく冬暖かく非常に優れた素材です。

専用のクッションもあります。
18世紀イギリスの様式家具をルーツとするこのチェア、シンプルなデザインですが単品で置くチェアとしてはこれ以上ない美しさがあります。

 

■日本の技術が生み出す美しいライン

CH-0280 ラウンジチェア

アームが特に印象的なこちらのチェアもまた、ひときわ目を引く逸脚です。
Inoda+Sveje(イノダ・スバイエ)がデザインし日本の職人が作り出す美しいラインは、唯一無二の存在感を持ちます。
とにかく一度手で触れていただきたいチェア。

特筆すべきアームの美しさはもちろん、背の留め具に真鍮を施しアクセントとしています。
背面の、それも留め具にまで妥協をしない拘りがうかがえます。
またこの留め具は外せ、ノックダウンすることも可能。

 

■「特等席」に相応しい掛け心地

CH-0063 イージーチェア

縦に伸びた極細いスポークが美しいイージーチェアですが、見た目以上に掛け心地が秀逸です。
身を委ね目を閉じれば、深い眠りにつくまで長くはかからないでしょう。
特等席と呼ぶに相応しい深い安楽性を味わえます。

極限まで細く研ぎ澄まされた背のスポークは圧迫感を軽減してくれるだけでなく、木に腰掛けている事を忘れるくらい背当たりが良好です。
汚れやすいヘッドレストが着脱できという点も、嬉しいポイント。

 

■自由に座る、自由を楽しむ

CH-0147 イージーチェア

最後にご紹介するのは、一見くつろげなさそうなチェア。
しかし、上の3タイプと大きく異なる機能性をもっています。
それは「胡坐(あぐら)がかける」ということ。

決められたポケットに深く腰掛け、安らぎの時間を過ごすというのももちろん素晴らしいことですが、このチェアのポイントは自分で好きな態勢がとれる点です。

座・背ともに広くとり、アームを前面まで延ばさないことで自由なシートポジションが作れます。
様々な座り方をしたい人には最適なチェアです。

 

BRUNCHではこの他にもたくさんのリビングチェアを取り扱っています。
ひと口にリビングチェアといってもその形、目的、掛け心地は様々。
ぜひ店頭で実際に触れて、腰かけてお試しくださいませ。

この他のリビングチェアを見る

 

全て木でつくったダイニングチェア~その特長

「ダイニングチェアを想像してみてください」
そう言われるとだいたいの方がクッション性に富んだ座面が付いた椅子を想像されると思います。

例えばこちらのチェアのような

体重を支える座面部にクッションを使用して身体への負担を軽減する画期的な構造です。
従来から椅子と言えば座面部分のクッション性が座り御心地の肝になるとされてきました。
それは今現在も変わることはありません。

今回お話させていただく内容は「全て木でつくった椅子」のお話です。
前に述べた座面のクッション性はございません。
しかし、日進月歩で成長した現代の日本の木工技術と、日本人のライフスタイルにマッチした全て木でつくられたチェアの特長をいくつかご紹介したいと思います。

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①座面の形状
BRUNCHで取り扱う板座のダイニングチェアの場合、無垢材だからこその技術が座面に現れています。
要は、座面の表面を身体がフィットするよう削り出すことにより、その負担を軽減させる形状です。

座面の形状をこのように削り出すことによって身体にあたる面積が広くなります。
それによって座骨に掛かる荷重が分散されるという訳です。
この技術は無垢材を使用しているからこそできる技術です。
「板に座る」=おしりが痛い
そのように思われがちですが、日本の木でつくる椅子はそのイメージを払拭した掛け心地を実現しています。
「見るより試す」一度お試しいただけると幸いです。

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② お手入れが楽

全て木でつくるチェアの最大のメリットは拭き掃除ができること。
クッションタイプのチェアと比較するとお手入れが断然楽です。
ダイニングは水物を取り扱う作業台場です。
板座であればお醤油などをこぼしても色移りや臭いが付着しづらいです。

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③ ランニングコストが掛からない

全ての事柄に言えるのが「劣化は稼働部に起こる」という点。
チェアで言うところのクッション部分がそれに相当します。
[クッション性がある = ヘタリが起こる]
解決しようがない現実問題です。
その場合はクッション部分を新しいものに取り替える方法もしくは座面を取り替えることが一般的な対応策です。
板座であれば荷重による変形は起こりません。
適度なメンテナンスを行なうことでランニングコストが掛からない点も木でつくる椅子の特長です。

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④ 板座だからできる優美なデザイン

■CH-0179 ダイニングチェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0179/

板に腰掛けているとは思えないほど滑らかに削り出された座面は、絶妙な掛け心地を生み出します。
脚部と座面を一体化させることで他ではないワンランクもツーランクも上のデザインに仕上がります。

まるで彫刻作品のような美しさで、一脚だけ置いていても空間が引き締まるほどの存在感があります。


■CA-0252 回転チェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0252/

背中と座面が一筆書きのように一体化したダイニングチェア。
円を描く背中のデザインが座面と一体化し、座面はまるではためくような波打ちを魅せる形状で削り出されています。


■CA-0051ダイニングチェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0051/

お椀のような円形の座面はろくろによって作られています。
特長的な背中のパーツは一枚の分厚い板を曲げてつくられています。
こだわり抜いた各バーツを計算し尽くして芸術品のような一脚が仕上がりました。

これらのチェアは座面を木でつくることによって木工技術の全てを出し惜しむことなく駆使し一脚の椅子を具現化しています。

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■ BRUNCHでは~

BRUNCHでは、お客様のライフスタイルに合った家具をご提案させていただいております。

お客様に最適な、一生を共に暮らす家具探しのお手伝いをさせていただけたらと考えております。