リビングチェアの種類について~Part1~

リビングでくつろぐときに座るもの、と言えば、ソファ。
しかしお部屋のスペースの問題や置く場所、また家族構成や座る人数の問題などによっては、ソファ以外の選択肢を選びたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時にご検討いただきたいのが「リビングチェア」です。

そもそも、リビングチェアとは?
同じ「椅子」でもダイニングチェアとはどのように違うのでしょうか?
ダイニングチェアとリビングチェアの違いについては、こちらでご紹介しておりますので是非ご覧ください。

「イージーチェア」や「ラウンジチェア」等と呼ばれるものも含め、リビングでくつろぐことを目的に作られた椅子の総称が「リビングチェア」です。

今回はBRUNCHで取り扱う様々なリビングチェアの中から、3つ絞ってご紹介いたします。

 

■お部屋が華やぐ、デザイナーズチェア

CH-0039 ラウンジチェア

BRUNCHで一番人気のダイニングチェアCH-0025、CH-0026と同シリーズのラウンジチェアです。

デザインを手掛けているのは「現代の日本のチェアデザインといえば村澤」と謳われる、村澤一晃氏。

ダイニングチェア同様、甘すぎない丸みで統一された美しい曲線を描くフレームはそのままに、くつろぐための工夫が随所に光ります。

特徴的なのが横から見た時によくわかる、背もたれ。
この幅広い背もたれは絶妙な角度で傾斜しているため、「ゆったりと座るためのもの」であることが視覚的にもしっかりと伝わってきますね。

そしてアームは、肘を置いてリラックスした体勢をとれるよう平坦な形状にしています。

リビングチェアの中では小ぶりなタイプですので、リビングだけでなく書斎やベッドルームに置くのもオススメです。
デザイナーズのチェアが1脚あるだけで、空間が華やかになりますよ。

 

■ソファ代わりに、ゆったりリラックス

CH-0180 ロッキングチェア

ぜひ一人掛けソファのように使っていただきたいのが、その優しい揺れに古くから「優美な椅子」としてみなされてきたロッキングチェアです。

ゆらゆら揺らしてリラックスするのはもちろんですが、揺らさずに座った場合でも、自然に身体の重心が釣り合うところまでチェアが後ろに傾いてくれるので、ストレスのない姿勢で座ることができるんです。

しかもフレームが細身ですっきりしており、お部屋に圧迫感を与えず軽快な印象。

ソファをお持ちの場合でも、リビングに1脚プラスするのもオススメです。

 

■グッドデザイン賞受賞、テーマは「瞑想」

CH-0193 ラウンジチェア

2011年にグッドデザイン賞を受賞した、デザイン性の高いアート作品のようなラウンジチェア。

デザインのテーマは「瞑想」。丸く大きな座面と背もたれがとても目をひく、体型や姿勢を問わずくつろいでいただける一脚です。

浅く座るにも、背もたれに身体を預けてゆったり座るにも、いろいろな体勢でくつろげますが、「瞑想」するかのようにあぐらをかいて座るのがオススメ。

正面から見ると、ゆるやかな弧を描いた座面があぐらにはぴったりです。

自分用のこんなチェアがあれば、ゆっくりと静かな時を過ごせるかもしれません。

 

今回はリビングチェアの種類についてご紹介しました。
続くPart2はまた来月。是非ご覧ください。

BRUNCHの「リビングチェア」商品一覧

ごろんと寝転んで寛ぐのに最適なソファとは

ソファにごろんと寝転んで寛ぐ。
そんな時間は誰にとっても至福のひと時です。

ごろんと寛ぐのに適したソファを選ぶ時のポイントは、

①普段の自分の使い方と適しているかどうか。
→ソファでごろんとする時も、その使い方は人によって様々です。
寝転がってテレビを見る / 読書をする / ひと休みのお昼寝 など。。。
ソファを選ぶ時は、普段ご自宅で寛ぐ時の体勢を思い出しながら、
形を選ぶと、ぴったり合うソファを選ぶことができます。

②ソファの硬さ
→ふんわり柔らかいクッションは包み込まれるように寝転ぶことができます。
しっかり硬めのクッション性は、腰への負担が軽減されます。
どちらのクッション性が好みかどうかも、ソファ選びの大きなポイントです。

③サイズ感
→ごろんと寛ぎたくても、自分の体に合っていないサイズのソファでは、
リラックスして横になることはできません。
無理なく横になれる体に合ったサイズのソファを探しましょう。
お店で試す時も、実際にごろんと横になってみるのがおすすめです。


ごろんと寝転ぶのにお勧めなBRUNCHの2商品をピックアップしましたので、
ご紹介します。

①【SO-0071】フルカバーリングソファ

座面がフラットかつ奥行が深いのが特徴。
座面の奥行が深いソファは、ごろんと横になるのに最適です。

クッションは追加オプションです。
好きなサイズのクッションを自由に組み合わせることが出来るので、
自分の寛ぎの体勢にあったサイズのクッションを合わせることができます。

②【SO-0102】フルカバーリングソファ

こちらのソファは、体がぴたっとクッションに吸い付つくように包み込まれる、
ふんわりしたクッション性が特徴です。
また、奥行きが1010mmと広々した設計になっていますので、
ごろんと横になるのに適しています。

アームは、ごろんと寝転んだ時に、
ちょうど枕になる位の低めのデザインになっています。
まさに寝転ぶためのソファです。

奥行の広いソファで、
ごろんと寝転び、快適な寛ぎ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
店頭でも、実際に寝転んでお試しください。

 

 

 

自分だけのワークスペース*デスクについて

皆様は「デスク」をどのように使用しますか?

最近、戸建てはもちろんですが、マンションでも書斎(ワークスペース)を設ける方が増えている印象です。
ダイニングと兼用のご家庭も多いですが、いつか自分の書斎(ワークスペース)が欲しい!
とと誰でも憧れてしまうはず。

こちらは以前ご納品させていただきましたBRUNCHのお客様のご自宅の様子です。↓
リビングやダイニングの片隅にそっとデスクを設置して、お仕事や趣味などに打ち込む姿が想像できます。
書斎部屋を設けるという方もいらっしゃいますが、特にお部屋の一角をワークスペースとして使用するパターンがとても多いように思います。

どのお部屋もとっても素敵です。

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〈TA-0459〉BRUNCHオリジナルデスク

↑こちらはBRUNCHオリジナルデスクです。
ウォールナット材で製作された、スリムなシルエットが美しいデスクです。
Width: 1600mm Depth: 400mm Height: 720mm
奥行きを極限まで小さくしましたので、壁にぴったりと付けることですっきりとした印象になります。
あまり広くないお部屋でも、ワークスペースを設けることができます。

BRUNCHスタッフが愛用中のMacBook。


お持ちの方も多いかと思います。
ゆとりを持って設置ができます。

そしてiMac。


iMacは私も持っていますが、ちょっとスペースを取るイメージです・・・
しかし、案外すんなり置けました。
キーボードも置くことができ、これならゆったり作業が出来そうです。
見た目のバランスも問題無しです。


キーボードを使用していると、手首がデスクの角に当たって痛くなるというのはよくある事だと思います。
こちらのデスクは角が丸く削り取られていますので、手首が当たっても痛くなりにくい仕様となっております。

*余談ですが、アップルストアに行ったときに、製品が展示されている台がメープル材だったことを、ふと思い出しました。
オーク材で展示している店舗もあるようです。
やはりアップル社の製品は木材と相性バッチリという事でしょうか。


また、ちょっとしたものであれば引き出し(2杯ついています)に収納可能です。
読みかけの本、勉強道具、家計簿、日記、文具、などなど。細かいものはしまってしまいましょう。
サッと取り出して書き物が出来ます。

皆様も、今のお部屋にorご新居にちょっとした自分だけの書斎(ワークスペース)を用意されてみては如何でしょうか。

 

内部構造によるソファの選び方

ソファの座り心地はクッションの中身、フェザー・ウレタン・シリコンポリエステル綿等の配分や密度・固さによって、柔らかいのか硬めなのか決まってきますが、フレームの座面の構造によっても変わってくるんです。

今回はフレームの構造を見ていきましょう。

【ウェービングベルト】

ウェービングテープとも呼ばれており、特殊ビニロン糸を組んでゴムを浸透させた、5cmの帯状の衝撃吸収材として使われております。
張りの強さを調整することにより、弾性を自由に変えられが特徴です。
強くて軽い、音もしない。というのも特徴ですね。

スプリングに比べると耐久性が弱く、コストが抑えられる。
とありますが、単体で見ればそういった一面もあるかと思います。
ですが、種類も豊富で優れているウェービングベルトもあるのです。
そして合わせるクッションの素材によっても耐久性が変わります。

ただウェービングベルトだと耐久性が弱いというわけではありません。

【ダイメトロール】

ダイメトロールは布バネとも呼ばれております。
人間の脂肪に近い素材と言われており、適度な柔らかさと反発力を微妙なバランスを備えている素材です。
加重を面で支える為、長時間座ってもお尻が痛くなりにくいんです。
そして非常に軽いです。

良く私たちは「底付き感がない」と言います。
実際に板のものと座り比べて頂けると、この「底付き感がない」という意味をお分かり頂けると思います。

【Sバネ】

S字形をした銅製バネを連結棒でつないだバネで、適度な弾力性を耐久性を備えております。
座り心地としては、座面全体が体重を受け止めて沈みます。
座る場所によって少し座り心地が変わり、座面の手前あたりは少し硬め、中央部分が弾力ある座り心地となります。
バネの耐久性を高める為、山なりに貼ることもあります。

【ポケットコイル】

弾力性にとんだコイルバネをひとつひとつポケットに納めています。
荷重が加わったときでもひとつひとつバネが独立していますので、それぞれの点で荷重を支えます。
それにより柔らかな弾力性の座り心地になります。
ベッドのマットレスにも使われてる構造です。

【コイルスプリング】

渦状のバネをフレーム上に並べ、丈夫な紐や鉄線で連結させます。
底付き感のないクッション性が得られ、バネにかかる負担が分散され耐久性にも優れています。
上下方向に対して、跳ね返りが強まる性質をもっており、どこに座っても同じ座り心地です。
身体をしっかりと受け止めてくれます。

クッションの構造で選ぶのも良いですが、ソファの構造で選んでも良いですね。
ソファはしっかりと座りご自宅で過ごすイメージを膨らませ、自分にぴったりのソファを選びましょう。

テレビ台の顔、デザインと仕様の違い

生活の中心となりますリビングに置かれるテレビ台は収納力や機能性、デザイン等様々重視する要素は様々。
今回は、テレビ台のの顔でもあります表面の仕様とデザインに付いてBRUNCHのテレビ台を集めてご案内致します。
ご紹介しますのは全て扉を閉じたままリモコンが通るテレビ台です。大きくまとめましてタイプは5つに分けてご紹介致します。

 

1,正面のフラット扉がガラス面

左:CA-0083 BRUNCHオリジナル テレビボード
右:CA-0136BRUNCHオリジナル テレビボード

クリアガラスのタイプは中身が見えますので収納しているDVDのタイトル等も一目瞭然です。黒のフィルムを貼れば中身が見えないのでスタイリッシュな印象を与えてくれます。

 

 

2,正面フラット扉に格子状の無垢材を付けたデザイン

上段左:CA-0078 テレビボード
上段中:CA-0015 テレビボード
上段右:CA-0012 テレビボード
下段左:CA-0156 テレビボード
下段中:CA-0099 BRUNCHオリジナル テレビボード
下段右:CA-0057 テレビボード

 

BRUNCHの中でも大変人気のデザイン。無垢材が格子状に入っている為中身が見えにくく且つ、リモコン操作も可能です。格子状のデザインがぴりっとお部屋のアクセントとなってくれます。

和にも洋にも合う万能なデザインです。

 

 

 

3,ガラス面に薄く削った木を貼ったテレビ台

上段左:CA-0162 BRUNCHオリジナル テレビボード
上段右:CA-0151 BRUNCHオリジナル テレビボード
下段左:CA-0166 BRUNCHオリジナル テレビボード
下段右:CA-0091 テレビボード

一見「リモコンが通らないのでは…??」と思いますが、実は扉にはガラスが入っていてその上に薄く削った木を貼っています。

その為、綺麗な木の表面が見えつつリモコンが通る機能性もも打ち合わせたテレビ台です。中身見えませんので生活感を出さないお部屋作りが可能です。

 

 

 

 

4,無垢材を彫り込みスリットの状のテレビ台

左:CA-0134 テレビボード
右:CA-0064 テレビボード

こちらのテレビ台はガラスが入っていません。
前板の無垢材の後を削り込んでスリット状にしているのでここからリモコンの操作が可能です。
表面が無垢材ですので無垢の表情をより楽しめるテレビボードです。

 

 

 

5,オープンテレビボード

右:CA-0175 BRUNCHオリジナル チーク古材鉄脚テレビボード
左:CA-0161 BRUNCHオリジナル オープンテレビボード

オープンタイプのテレビ台は収納家具特有の圧迫感や重たさを感じさせない軽やかな印象を与えてくれます。
テレビ台としてだけでは無く小物を見せたり本を収納したりとオープンシェルフのようにもお使い頂けますので自由さが広がります。

 

 

いかがでしたでしょうか。
BRUNCHのテレビ台は機能性とデザイン性を兼ね備えたものを取り揃えております。
フルオーダーできるものも多きので是非気になるデザインがございましたら、お気軽にスタッフまでお問合せ下さい。

チェストと桐材の関係について

 

日本におけるチェスト=たんすの歴史は意外にも古くありません。
江戸時代から明治にかけて人々の持ち物が増えるにつれ、それまでは長持(ながもち)などで事足りていたものが収まり切れなくなり、徐々に収納家具が普及していったそうです。

その当時からたんすと言えば桐材。
桐だんすという言葉を、皆さん一度は聞いたことがおありかと思います。

桐だんすは高級品というイメージもありますが、ただ高いだけでなく桐材とたんすには密接な関係があるのです。
今回はたんす、チェストに使われる材木「桐」についてご紹介いたします。

<桐材とは>

まずは桐材について。
桐とはシソ目キリ科キリ属の落葉広葉樹で、ちょうど今の時期に淡い紫色の筒状の花をつけます。
翼のついた小さい種子はよく風で撒布され、発芽しやすく成長が早いため随所で野生化した桐が見られます。
大きさは高さ8~15m直径40~60cmぐらい。

原産国は中国とされていますが、日本でも北海道南部以南に植栽で自生しているものが見られ、福島県の会津桐や岩手県の南部桐が有名です。
古くから良質な木材として重宝され、たんすの他にも下駄や琴にもよく使用されています。

<桐材とたんす>

桐材はたんすに使用するためにある材と言っていいほど、様々な長所があります。
桐だんすとはただ高級であるというだけでなく、実際に使いやすく仕舞いやすく保管するという事に非常に優れているのです。
例えばこのような特徴があります。

・湿気を防ぐ
木材の中ではもっとも吸湿の少ない部類にあり、繊維の膜が小さいので一度乾燥すればその後湿気を吸いにくい。
中にしまった物のカビや劣化を防げます。

・軽い
ほとんどの木は水に浮きますが、その中でももっとも軽く持ち運びや取扱いに有利です。
同じ大きさなら、桐は欅の半分ほどの重さになります。

・狂いや割れが少ない
木材の収縮率が大変小さく、加工しやすい。
木材家具には反りや割れがつきものですが、桐材の家具はこのようなことが起こりにくいです。

・虫がつきにくい
桐の箱に入れておくと中のものに虫がつかず、腐りにくいといわれています。

・熱が伝わりにくい
熱伝導が低いので、実際に温かみがあり保温効果も高い。

・難燃性
内側に空気層が多いため燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるのに時間がかかります。
熱伝導はけやきの半分、着火点は400度ぐらいで杉や硬いけやきなどより高い。

このように大事なものを仕舞う道具としてはこれ以上ないくらいの長所を持つ桐材ですが、最近は家具屋さんで桐だんすというものをなかなか見かけなくなりました。
しかし、桐は今もたくさんの収納家具に使われているのです。

<桐材家具のいま>

昔は女の子が生まれると桐の木を植えたと言われます。
いつかお嫁にいく時に、大きく育った桐でたんすを作って持たせるためです。

そもそも江戸時代に生まれた桐だんすには取手金具がつけられており、女性でも持ち運べる軽さと丈夫さが特徴でした。
加えて前述したように収納に優れていた桐だんすは嫁入り道具として用いられるようになりましたが、和装から洋装へ変化した現代ではその習わしもすっかり見かけなくなってしまいました。

しかし桐材の特性は現代の家具たちにも用いられています。
ほんの一例ですが、例えばこちらのチェスト。

ウォールナット材を使用し脚も長く比較的モダンな印象です。
しかし引出しの内箱はこのように桐材が用いられています。

かつて婚礼だんす全盛の時代、腕を振るった職人たちの技術は今も見えないところで息づいているのです。

 

<収納家具には桐材>

 

このように、たんすとしてはなかなか見かけなくなった桐材ですが今も様々な家具に使用され、その役割を担っています。
適材適所とはよく言ったもので、昔の人は本当によく木材を理解し、家具を理解し後世に残る技術と知恵を生み出してくれました。

BRUNCHでは国産の会津桐を使用しているチェストなどもございますので、収納家具をお探しの際は桐に注目していただければ新しい発見があるかもしれません。

ダイニングテーブルの脚の位置について

ダイニングテーブルの脚が付けられている位置について、注目したことはあるでしょうか。
実はテーブルの脚の位置は、デザインだけの問題で決められているのではないのです。

それをご説明するために、まずはこちらの写真をご覧ください。

違いがお分かりになりますでしょうか。
四本脚、ということは変わらないのですが、よく見ると①の方が②のテーブルの脚に比べ、天板の内側に付いていますね。
①の方の脚は天板の端から約5mm中に入ったところに付けられているのですが、何故天板の端ピッタリに付けていないのか、不思議に思われませんか?
実はこの脚の取り付け位置には、木の性質が関わっているのです。

まずは、木という素材の特性についてお話しします。

木材は組織内に水分を含有する素材です。
この、木材に含まれる水分量(『含水率』といいます)は、木材が「呼吸」することによって変化します。木は伐採された後でも、周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりして、湿度の調整をしています。

つまり、周囲が乾燥している時は木の中の水分を吐き出すことにより収縮し、逆に湿度が高い時は、余分な湿気を吸収して膨張するのです。

ちなみに、この特性によって起きてしまう代表的な事象が、反り・割れです。

無垢材家具は、空気がとても乾燥した場所に置いておくと反りや割れが起こる事が稀にありますが、それもこの木の収縮が起きてしまった事が原因です。そこで、空気の乾燥が進む秋口~冬の間は、木の家具が置いてあるお部屋には、ご自身の喉が痛くならない程度に加湿器をつけて頂く事をお勧めしています。

少し話が逸れましたが、この木が持つ特性ゆえに、①の脚は少し中に入った位置に取り付けられているのです。
例えば湿度の変化により脚が膨張を起こしてしまったとして、もし最初から脚が天板の端にピッタリに付けられていたらどうでしょう?
天板より外側に脚が飛び出してしまう事になり、不格好になってしまいますよね。
つまり、①の脚は、多少膨張を起こしても見た目におかしくならないように、あえて少し内側に付けられているのです。

ではここで、皆様が疑問に思われるだろうポイント、②は何故天板の端とほぼピッタリの位置に付けられているのか、という点についてお話しします。

膨張してしまうという木の特性は変えられない。しかし、デザインに一工夫加えることで、例え膨張が起きてしまっても目立たなくする、ということは可能なのです。

もう一度、②の脚の付いているところを見てみて下さい。

天板と接地している部分に、スリットが入っていますよね。実はここが大きなポイントなのです。写真に少し手を加え、脚を少し膨張させてみましょう。


①のようなタイプ(スリット無し)の脚だと、少しでも天板から飛び出ただけでかなり目立ってしまうのですが、天板と脚の間に隙間が出来る事で、脚が多少膨らんでしまっても直接段差にならないため視覚的にごまかされ、①ほど気にならなくなるのです。

また、スリットは陰影を強調することで直線的な印象を際立たせる効果もあるので、まさに一石二鳥の役割を担ってくれています。

 

今回はテーブルの脚の取付け位置から、膨張・収縮という木の特性についてお話させて頂きました。

木の家具は、お部屋の湿度を調整し、快適な空間づくりに一役買ってくれるアイテムです。しかし、膨張・収縮、経年変化など、木材特有の様々な性質を切り離して考える事はできません。木の特性を理解し、上手につきあっていきたいですね!

ダイニングチェアの肘掛けのいろいろ

一言にダイニングチェアと言っても、実に様々な種類、テイスト、形のものがあります。
人によってそのお好みは様々かと思いますが、今回はそんなダイニングチェアの肘掛けにスポットを当てて、見ていきたいと思います。

 

1.サイドチェア

まずは、肘掛けの話と言っておきながらなんですが、肘掛けの無いサイドチェアです。
肘掛けというパーツが一つ少なく、多くの場合アームチェアよりも金額が安いので、なんとなくイメージ的にアームチェアよりも劣った印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は全くそんなことはありません。
まず、肘掛けが無い分立ち座りが楽です。テーブルから椅子をあまり大きく引き出さなくても、立ったり座ったりできます。
また、座っているときの姿勢や向きに自由が生まれます。
例えば椅子の上であぐらをかいたり、横向きに座ったりなどなど、ご自身のその時の最も楽でしっくりくる姿勢で寛ぐことができます。
肘掛けのパーツが無いといっても、全く肘掛けのあるチェアに劣っているわけでは無いのです。

 

2.アームチェア

次は、肘掛けのあるアームチェアです。
肘掛けがあると、その名の通り、座っているときに肘を掛けて頂けるのがメリットです。また、座って読書をしたり、新聞を読んだりする時も、肘を置いて読めるので、長時間でも腕が疲れにくいというのもあります。
さらに、椅子から立ち上がる時に、肘掛けを持って支えとしながら立ち上がることが出来るので、ご年配の方の椅子としても良いでしょう。
しかし、上記のサイドチェアとしては逆に、立ち座りの際に肘掛けが少し邪魔になり、テーブルから大きな距離を引き出さないといけなかったり、座ったときの姿勢が限定されてしまう等、人によってはデメリットとなってしまう可能性のある部分もございます。

 

3.ハーフアームチェア

お次は半分くらいだけ肘掛けのある、ハーフアームチェアです。
ハーフアームチェアは、アームチェア程前腕全体を置くことができませんが、肘は十分に置くことができます。また、サイドチェア程ではありませんが、立ち座りの際や楽な姿勢をとる際に肘掛けが邪魔になりにくいです。
また、肘掛けが短い部材で構造的にチェアの後脚と一体にし易いこともあり、一般的に造形やラインが美しいものや、少し変わったものが多いのが、このハーフアームチェアの特徴の一つです。
ハーフアームということで、なんだか中途半端な印象を抱かれるかもしれませんが、実はアームチェアとサイドチェアの良い点をうまく併せ持った、肘掛けの種類になります。しかし、人によってはお試し頂いて、本当に中途半端に感じられる方もいらっしゃると思います。そんな方にはアームチェアかサイドチェアをお選び頂くのをお勧め致します。

 

4.ハンギングチェア

今回最後にご紹介しますのはこちら、ハンギングチェアです。
一見するとハーフアームチェアの様で、実際ハーフアームチェアの良さを兼ね備えているのですが、ハンギングチェアはさらに、上の画像のようにテーブルに肘掛けを引っ掛けて床から浮かすことが出来ます。
掃除の際に、椅子を一々裏返してテーブルの上に置くのは億劫ですし、肘掛けがあるとほぼそれは出来ません。
そんなときに、ハンギングチェアならちょっと持ち上げて肘掛けをテーブルの天板に引っ掛けるだけなので、非力な方でも楽に掃除をし易くできます。
さらに、ハーフアームチェアの魅力も兼ね備えています。ただし、テーブルに引っ掛けて安定する肘掛けの形や角度が意外と難しいので、そんなに形状のバリエーションが無い、及びハンギングチェア自体のバリエーションが少ないのが難点といえば難点です。

 

いかがでしたでしょうか。
肘掛けの有無しやその種類はいろいろありますが、それぞれ一長一短であることが少しおわかり頂けたかと思います。
さらにそれぞれのカテゴリーの中でも実に様々な形状やデザインのものがあります。
その中で、お客様ご自身のライフスタイルやお好み、用途に合わせてお選び頂くのがポイントとなります。

また、単純に肘掛けの高さだけ見ても、様々な高さに設定されているので、種類やデザインと併せて実際にお試し頂いて、是非ご自身に合ったチェアをお選び頂きたいと思います。

 

リビングチェアとダイニングチェアの違いについて

お食事後、ダイニングチェアに座ってテレビを見たりしながらゆっくり過ごされる方は多くいらっしゃると思います。

その時になんか疲れるなという経験はございませんか!?

「ゆったり寛げない」、「疲れる」のには理由がございます。

ダイニングチェアはゆったり寛ぐためというよりお食事をしやすいように作られているのです。

ダイニングでゆったり寛ぐ時にピッタリなチェアは、リビングチェアになります。

それではリビングチェアとダイニングチェアは何が違うのか気になりませんか?

そこで今回はリビングチェアとダイニングチェアの違いについてご紹介致します。

【リビングチェアの特徴】

・座面の高さは40cm前後とダイニングチェアと比べると低めです
・座面高が低いので、LD(リビングダイニング)テーブルに適しています
・座面幅は広く取られ、チェアによってはあぐらをかけるものもございます
・背もたれはテレビを見たり、本を読んだりしやすい角度がとられています

【ダイニングチェアの特徴】

・座面の高さは43cm前後とリビングチェアと比べると高めです
・座面幅はリビングチェアと比較するとコンパクトです
・背もたれは食事がしやすい角度に作られています
・リビングチェアと比較するとサイズはコンパクトなものが多いので、軽く持ち運ぶのに便利です

このようにリビングチェア、ダイニングチェアそれぞれに特徴がございます。

その中でも最も大きな違いは、座面の高さにあります。

ダイニングチェアは食事や書き物などの作業がしやすい高さになっおります。

それに対してリビングチェアは作業のしやすさとリラックス感のバランスを考えた高さになっております。

この数センチの差が大事なのです。

実際に座っていただくとより実感いただけると思います。

さらに座面の角度も違います。

ダイニングチェアは「作業のしやすさ」が重要なので座面はフラットに設計されております。

リビングチェアは「リラックス感」を出すために座面が後ろに傾斜しております。
チェアによって座面の傾斜はそれぞれ異なりまして、「作業性」と「リラックス感」の両方を合わせたチェアは傾斜は緩く、「リラックス感」を前面に出したチェアは傾斜が強くなっております。

このようにリビングチェアは高さ、座面の傾斜によって座り心地が変わってきます。
座り心地はお客様の好みによりますので、BRUNCH各店へお越しいただきまして様々なリビングチェアに見て、触れて座っていただいて比較していただければと思います。

それでは実際に同タイプのリビングチェアとダイニングチェアを比較してみたいと思います。

まずはCH-0039ラウンジチェアとCH-0026アームチェアです。

【CH-0039ラウンジチェア】

幅:590mm
奥行:620mm
高さ:735mm
座面高:370mm

【CH-0026アームチェア】

幅:535mm
奥行:550mm
高さ:770mm
座面高:435mm

CH-0039ラウンジチェアが幅、奥行きとゆったり広く取っており、高さ・座面高を低くすることで身体をチェアにあずけられ、リラックスできるようになっていることが分かりますね。

続きまして、CH-0147イージーチェアとCH-0249ダイニングチェアを比較してみます。

【CH-0147イージーチェア】

幅:760mm
奥行:700mm
高さ:730mm
座面高:380mm
【CH-0249ダイニングチェア】

幅:654mm
奥行:592mm
高さ:766mm
座面高:430mm

こちらの比較ではCH-0147イージーチェアのほうが幅が+106mm、奥行きが+108mmと、とにかく座面が広く作られています。なのでチェアの上でなんと!胡坐(あぐら)をかくこともできるのです。

ソファというと大げさですが、それぐらいゆったり、リラックスできるチェアなのです。

いかがでしたでしょうか?

今回はリビングチェアとダイニングチェアを比較してみました。

リビングチェアはダイニングチェアとソファの中間と考えていただくと便利で使い勝手の良いチェアになるかと思います。

最近ではLD(リビングダイニング)セットでの生活スタイルが増えてきています。LDセットでは最も存在感を発揮するチェアですので、もしLDセットをお考えでしたら、どうぞリビングチェアを選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?

その際に分からないことやご不明な点などございましたらBRUNCH各店スタッフにお問い合わせいただければと思います。

ベンチにすることのメリット・デメリット

ダイニングテーブルにあわせる椅子をチェアにするかベンチにするかお悩みの方は多いと思います。

そこで本日はベンチをあわせた場合のメリット・デメリット、
またベンチを選ぶ際のポイントをご紹介したいと思います。

ベンチのメリット

①座れる人数が多い

4人掛けサイズのテーブルにチェアを4脚あわせると当然4人しか座ることができませんが、片側のチェア2脚をベンチにすると5人で座ることが出来ます。
急な来客があった際にも対応がしやすくなりますね。

 

②圧迫感が少ない。

背がついていないベンチを合わせた場合に限られますが、
ベンチは圧迫感が少ないので空間を広くすっきりと見せることができます。

③出入りがしやすい。

これまた背がついていないベンチに限られますが、
ベンチの場合、ベンチをまたぐことなどもできるので出入りがしやすいです。

ベンチのデメリット

①一人一人のくつろぎ度は劣る

ベンチにはひじ掛けの無いデザインが多く、
座面のクッション性能もそれほど高いものは少ないので、
背もたれやひじ掛けがあり、座面のクッションの構造にもこだわられたチェアに比べると座り心地が劣ります。

②移動がしにくい
チェアは持ち運びがしやすいので、
たまにリビングに移動させたり、ちょっとした踏み台として使ったりなど出来ますが、
ベンチは横長になるのでそういった使い方はしにくいです。

ベンチを選ぶ際のポイント

①座面の高さはテーブルの高さから270~300(mm)が目安

ベンチの座面の高さのオススメはチェアの場合と同様、
テーブル高から座面高を引いた寸法(差尺)が270~300(mm)程度になると、
日本人にあった高さの目安となります。

 

②ベンチの横幅はテーブルの横幅から10~15(mm)ほど小さく。

ベンチの横幅とテーブルの横幅と同じに作ると、
錯覚によりベンチの方が長く見えてしまいます。
その為ベンチの横幅はテーブルの横幅から10~15(mm)ほど小さく作るのが、
見映えもよくなりますのでオススメです。
以上です。

チェアにするか。ベンチにするか。
どちらも一長一短がございますので、
お客様のお好み、生活スタイルに合わせてお選びください。