ダイニングチェアの肘掛けのいろいろ

一言にダイニングチェアと言っても、実に様々な種類、テイスト、形のものがあります。
人によってそのお好みは様々かと思いますが、今回はそんなダイニングチェアの肘掛けにスポットを当てて、見ていきたいと思います。

 

1.サイドチェア

まずは、肘掛けの話と言っておきながらなんですが、肘掛けの無いサイドチェアです。
肘掛けというパーツが一つ少なく、多くの場合アームチェアよりも金額が安いので、なんとなくイメージ的にアームチェアよりも劣った印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は全くそんなことはありません。
まず、肘掛けが無い分立ち座りが楽です。テーブルから椅子をあまり大きく引き出さなくても、立ったり座ったりできます。
また、座っているときの姿勢や向きに自由が生まれます。
例えば椅子の上であぐらをかいたり、横向きに座ったりなどなど、ご自身のその時の最も楽でしっくりくる姿勢で寛ぐことができます。
肘掛けのパーツが無いといっても、全く肘掛けのあるチェアに劣っているわけでは無いのです。

 

2.アームチェア

次は、肘掛けのあるアームチェアです。
肘掛けがあると、その名の通り、座っているときに肘を掛けて頂けるのがメリットです。また、座って読書をしたり、新聞を読んだりする時も、肘を置いて読めるので、長時間でも腕が疲れにくいというのもあります。
さらに、椅子から立ち上がる時に、肘掛けを持って支えとしながら立ち上がることが出来るので、ご年配の方の椅子としても良いでしょう。
しかし、上記のサイドチェアとしては逆に、立ち座りの際に肘掛けが少し邪魔になり、テーブルから大きな距離を引き出さないといけなかったり、座ったときの姿勢が限定されてしまう等、人によってはデメリットとなってしまう可能性のある部分もございます。

 

3.ハーフアームチェア

お次は半分くらいだけ肘掛けのある、ハーフアームチェアです。
ハーフアームチェアは、アームチェア程前腕全体を置くことができませんが、肘は十分に置くことができます。また、サイドチェア程ではありませんが、立ち座りの際や楽な姿勢をとる際に肘掛けが邪魔になりにくいです。
また、肘掛けが短い部材で構造的にチェアの後脚と一体にし易いこともあり、一般的に造形やラインが美しいものや、少し変わったものが多いのが、このハーフアームチェアの特徴の一つです。
ハーフアームということで、なんだか中途半端な印象を抱かれるかもしれませんが、実はアームチェアとサイドチェアの良い点をうまく併せ持った、肘掛けの種類になります。しかし、人によってはお試し頂いて、本当に中途半端に感じられる方もいらっしゃると思います。そんな方にはアームチェアかサイドチェアをお選び頂くのをお勧め致します。

 

4.ハンギングチェア

今回最後にご紹介しますのはこちら、ハンギングチェアです。
一見するとハーフアームチェアの様で、実際ハーフアームチェアの良さを兼ね備えているのですが、ハンギングチェアはさらに、上の画像のようにテーブルに肘掛けを引っ掛けて床から浮かすことが出来ます。
掃除の際に、椅子を一々裏返してテーブルの上に置くのは億劫ですし、肘掛けがあるとほぼそれは出来ません。
そんなときに、ハンギングチェアならちょっと持ち上げて肘掛けをテーブルの天板に引っ掛けるだけなので、非力な方でも楽に掃除をし易くできます。
さらに、ハーフアームチェアの魅力も兼ね備えています。ただし、テーブルに引っ掛けて安定する肘掛けの形や角度が意外と難しいので、そんなに形状のバリエーションが無い、及びハンギングチェア自体のバリエーションが少ないのが難点といえば難点です。

 

いかがでしたでしょうか。
肘掛けの有無しやその種類はいろいろありますが、それぞれ一長一短であることが少しおわかり頂けたかと思います。
さらにそれぞれのカテゴリーの中でも実に様々な形状やデザインのものがあります。
その中で、お客様ご自身のライフスタイルやお好み、用途に合わせてお選び頂くのがポイントとなります。

また、単純に肘掛けの高さだけ見ても、様々な高さに設定されているので、種類やデザインと併せて実際にお試し頂いて、是非ご自身に合ったチェアをお選び頂きたいと思います。