1人掛けを指す1Pソファとリビングチェアはどちらも1人で使用し、どちらもリビングに配置されることを目的としています。
ゆったりと使う1人掛けとしては同じように見えますが、呼び名に違いがあるように実はそれぞれに特性があるんです。
今回はこの違いについてご紹介します。
<見た目の違い>
まずは1Pソファの特徴から見ていきます。
上のソファはSO-0014ソファの3人掛けタイプですが、これが1Pになるとこのようになります。
3人掛けから1人掛になったのでだいぶ小さくなりました。
ですが見た目の印象、つまりデザインはほとんど変わっていません。
表記の仕方からもわかるように、1Pソファはそもそもその他のサイズがある中での1人掛け、あくまで「サイズ違い」という立ち位置と言えます。
次にリビングチェアを見てみましょう。
これは上のソファと同じシリーズのリビングチェアなんですが、ソファとはだいぶ印象が異なり、一見して1Pソファとリビングチェアとの違いを感じて頂けるかと思います。
このように「3人掛けのサイズ違い」という立ち位置だった1Pソファと違い、リビングチェアと呼ばれるほとんどのものは独立したデザインを持っています。
<構造の違い>
次に構造、仕様についての違いです。
前述したように1Pソファの構造は、サイズ違いのソファに準ずるところが大きく、3人掛けサイズを前提とした構造になっているものが多いです。
3人掛けありきの1人掛けという事ですね。
それがどう構造に影響するかと言うと、1人掛けの割にどうしてもサイズ感が大きくなりがち、という事が挙げられます。
同じソファの3人掛けと1人掛けを並べてみました。
上で説明した意味がわかって頂けるかと思います。
当然ですが3人掛けは1人掛けよりも強度が必要とされますので、比例して構造材は太く、厚くなる傾向にあります。
3人掛けソファのサイズは平均して1900mm前後ですが、1人掛けは約800mm前後ですので、同じ構造で作った場合にどうしてもサイズ感や見た時のガッシリとした印象が大きくなってしまうのです。
これに対し、リビングチェアの構造はこんな感じ。
全体的にスッキリとした印象ではないでしょうか。
リビングチェアは3人掛けにした場合のことを考えなくてよいため、独創的で自由なものが多いです。
言うなれば「見せる椅子」といったところでしょうか。
背や座のクッションも比較的薄く軽快なものが多く、これも3人掛けソファの影響を受けないからできる「見せる椅子」という役割なんですね。
<自分にあった選び方>
では、どのように選べばよいのか。
もちろん「お好みで」という部分もありますが、1Pソファとリビングチェアの違いをまとめると自分にあった選び方ができるかもしれません。
①1Pソファは3Pソファの小さいサイズである
3P+1PでL字に配置するような場合は、統一感を出すために同じソファで揃えるのもアリですね。
②リビングチェアは独立したデザインが多い
挿し色のようにポイントとしてリビングに配置したい場合は、1Pソファよりもリビングチェアの方が向いているかもしれません。
③1Pソファはゆったり・ガッシリしたデザインが多い
掛け心地だけは個人の好みになりますが、よりゆったりとしたものをお探しなら1Pソファの方が選べる幅が広いでしょう。
もちろんリビングチェアにもゆったりしたものはありますので、一概には言えませんが。
④リビングチェアは軽快なデザインが多い
1Pソファを置くと圧迫感が…という場合はリビングチェアがおすすめです。
どちらもいわゆる安楽椅子ですので、ぜひ実際に座ってみて掛け心地もお試しください。
ソファだけの空間にリビングチェアが入ると、ぐっと雰囲気が変わります。
1人だけで使う贅沢品ですから、違いを踏まえて自分だけの逸脚を探してみて下さいね。