収納家具の扉によって使いやすさが変わる!?

収納家具でもっとも大切なことは「何を収納するか」ということです。

たとえば本棚として設計されたこのサイドボードは、
単行本、雑誌、文庫本のサイズを基準に作られているため
奥行きが外寸で310mmと浅くなっています。

キッチン周りの収納であれば、
お皿などの収納場所に加え、
カトラリーを仕舞う引き出しがついていると便利ですね。


意外と便利なのが、縦に長い収納スペース。
瓶など高さがあるものを収納するのに適しています。

また、それとあわせて注目して頂きたい部分が「扉」です。
扉にはいろいろなデザインとそれぞれに特徴があります。

このサイドボードは開き扉です。
開閉の際に扉の幅分、前方にスペースが必要になりますが、
すべての扉を同時に開けることができ、出し入れの際に便利です。

引き戸タイプのサイドボードは、横方向に戸が移動するため、
すべての収納部分を一度に開閉することはできませんが、
前方に余分なスペースを必要としないため、狭い設置場所に有効です。

この壁面収納の上段は元々が高い位置にあり、
手前方向に扉が開いてしまうと非常に使いづらくなってしまうため、
扉が上部方向に開閉します。

このサイドボードは、巻き込み戸になっています。
本体内部に戸を収納するスペースが必要になりますが、
前方にスペースを必要とせず、両側を一度に開くことができます。

この収納は扉がないオープンタイプ。
見せる収納としてお部屋の仕切り代わりにもなります。

こちらは扉なしと引き出しを組み合わせています。
実用性と見せる部分の両機能を持たせています。
こういった見せる収納の場合は、奥行きが浅いものがディスプレイもしやすくなります。

また扉には大きく分けて「板」と「ガラス」の2種類があります。

板の扉であれば、中身を見せずに収納することができ、
ガラスであれば、中身を見せながら収納できます。

無垢材を薄くスライスした突板を張り付けています。
「矢貼り」という木目を斜めに配置する技法です。

透明のガラスなら軽やかな印象に。

擦りガラスなら、中身を見えにくくできる一方、
ガラスの軽やかさはそのまま。

スモークフイルムを貼ると、ほぼ中身は見えなくなる一方、
ガラスならではの素材感をお楽しみいただけます。

このように、設置場所や使い勝手、
さらにはデザインを考えながら収納家具の扉を選んでみると、
より使いやすく、お部屋にあった家具を見つけることができると思います。

どうぞ収納家具の扉にも注目してみてください。

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