テーブルについている【幕板】とは?!

こんにちは。
インテリアショップBRUNCHでございます。

早速ですが皆様テーブルに付いている【幕板】の役割を
ご存知でしょうか。

そもそも幕板ってなに?
何となく知っている!なくてはならないものでしょ?

と思われる方が多いのではないでしょうか。
私も最初幕板とは!?
と思っておりました。
知っている方にとっては愚門かとは思いますが
是非暇つぶしがてらご覧下さいませ!

 

まず皆様がお使い頂いているダイニングテーブルですが、
天板の下を触ってみて下さい!
こちらが幕板です。

ご自宅のテーブルにありましたでしょうか。
もちろん無い方もいらっしゃるかと思います。
無くても問題がないように作られておりますのでご安心下さいませ。
そちらは後ほど説明させて頂きます。

 

まず【幕板】役割からお伝えしていきたいと思います。

 

幕板があると脚を組む時もあたってじゃまだなーと
感じられる方も多いと思います。
しかしより永くお使い頂く為に必要な役割をしてくれます。

 

天板の反り防止
無垢材のテーブルですとどんなにお手入れをまめにやられても
どうしても天板が反ってきてしまうことがあります。
その反りを極力抑える役割をしてくれるのが幕板です。

 

テーブルの横揺れ防止
テーブル全体の横揺れを抑えることができます。
特に天板のサイズが長いものは、横揺れが大きく脚単体では横揺れがしてします。
そうなってしまっっては不安でお食事どころではありませんよね。
また、脚だけで支えようとするので大きな負担がかかり、脚が折れて転倒の危険性も出てきます。

 

その分デメリットもいくつかありますが、上記の説明からも分かるよう幕板の役割はかなり重要なものとなりますので、知ったうえで愛着をもっていただければと思います♪

 

幕板があることによりテーブルの存在感がでて、重厚感をもたらします。


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お部屋の雰囲気によって、もう少し軽快なテーブルがいい!
と思う方もいらっしゃるかと思います。
テーブルによって幕板があっても重たい印象を取り除くこともできます。

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いかがでしょうか。
上からの写真だと全くわからないですよね。
こちらのテーブルは幕板が天板の下に隠れているデザインです。

 

 

 

脚は六角形で床に向かうにつれて
外に広がりながら細くなっていくので
とてもシャープな印象のダイニングテーブルとなっております。

 

 

こんなにも幕板が重要と言っているのに、
幕板が無いうちのテーブルは大丈夫なのかしら?
と不安にさせてしまったでしょうか。。
率直にお伝えしますと、、、
大丈夫です!ご安心ください!

 

昔は幕板がないテーブルは無いといっても過言ではないくらい
ほとんどのテーブルに幕板がついておりました。
しかしここ数年、
もう少しスタイリッシュなテーブルがほしい
といったお声が多く、工場も試行錯誤を重ね幕板が無くても
大丈夫なテーブルを作ることに成功しました。

 

なぜ大丈夫なのかというと
まず天板の厚みに注目してください!

 

幕板が無い天板の厚みは最低30mmは必要となってきます。
その厚み以下ですとどうしても揺れやすくなってきます。

 

 

また脚の太さは太めに作られているのもがほとんどです。
天板裏には反り止めが入っているので、しっかりと反り防止もされております。

 

幕板がないことにより
肘掛がある椅子もほとんどがすっぽりと収まります。
尚且つ、スタイリッシュでお部屋の空間を広く見せてくれます!!

 

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こちらは天板の厚みが30mmもあるのですが、
サイドが斜めにカットされた天板なので軽やかな印象ですよね。

しかし、天板の厚みは幕板ありのテーブルよりもでてしまいますし、
やはり幕板がある方が強度は強いです。

 

どちらもメリット、デメリットがありますので
お使い方や、ご自宅の雰囲気に合うテーブルをお探し下さい!

あくまでもそれぞれ、

幕板があってのテーブル
幕板が無くてテーブル

で作られておりますので、お悩みになられた際は
是非ショップにてお気軽にご相談下さい!

ダイニングテーブルのつくり方。

お引越しなどのタイミングで家具を探す際に、優先順位の高いもののひとつがダイニングテーブルではないでしょうか。食事をしたり、仕事をしたり。たまに趣味で蕎麦を打ったりするそのテーブルは、どのように作られているのでしょうか。

 


→TA-0008ダイニングテーブル

BRUNCHで大人気のダイニングテーブルがこちら。もはや、これ以上削れる要素はないくらい、とてもシンプルで美しいダイニングテーブルとなりました。

しかし、「脚を天板につけるだけで、つくるのは簡単なんじゃないの?」という疑問がでてきます。

「ただの板に脚をつけるだけでそんなに金額がかかるの?」と思われる方もいるかもしれません。

では、家具製作の現場をちょっとだけ覗いてみましょう。

戦後の高度経済成長期に日本の家電で言われた「3種の神器(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)」のように、木工所にも3つの機械があれば最低限の製作はできる、というものがあります。

それがこちら

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手押しカンナ盤

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自動カンナ盤

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そして、昇降盤。

この三つです。

では、それぞれの機械がどのように使われているのか、荒材から製材していく過程を踏まえながら簡単にご紹介いたします。では、荒材を用意しましょう。
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手押しカンナ盤
通称「手押し」と木工の現場では呼ばれていますが、この機械はある一面を平坦にする機械です。

写真中央部分に回転している刃物があり、上から材料を手で押し当て、真っ平にします。これを、面(めん)を出す、と言います。

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まず一辺を平らにし、材料を90度回転させて、先ほど削った面を今度は横の定規に押し当てながらもう一辺を削ると、削った二辺が直角になります。荒材の状態ではデコボコしている材料の2辺を平らに、そして直角にすることで、この部分を基準にし、正確なパーツどりを始めることができます。

自動カンナ盤
そして2つめは自動カンナ盤、通称「自動」ですが、これは厚みを削る機械です。
手前に材料を差し込むとベルトコンベアのように自動的に送り出して削り、向こう側に出てきたときには任意の厚みに加工してくれているという機械です。
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通常刃物は上部分についていて、下の台を上下して厚みを決めます。寸法はデジタルな数値を入力するものや、大まかな目盛りが付いていて、勘で操作(!)するものなどがあります。

手押しカンナ盤で平らにした面を下にし、差し込みますと、上下の厚み方向に平行な材料が出来上がります。


ちなみに、「カンナ」と名前の付く機械は概ねカミソリのように幅のある刃物が回転して、力強く削ってくれるものが多いように思います。

さて、これで、材料の3面の寸法が決まりました。つぎの作業でパーツが出来上がります。

昇降盤
テーブルの部分にスリットがあり、そこから刃物が出ていて材料を切ってくれる機械です。
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刃物が上下するもの、テーブル部分が上下するもの、台の部分が傾斜をつけられるものなど、様々ですが回転する刃物(丸ノコのような刃物)で切断していきます。

テーブル部分に付いている定規にまっすぐな面を押しあて、寸法の位置にある刃物で切り、幅をきめます。

これで、パーツが完成しました。

作るものなどにもよりますが、概ね、寸法は0.1~0.3ミリ単位での精度で作業します。温度や湿度で寸法が変わる木工においては、加工時点での寸法がすべてではありません。経験と知識が、その製品の品質に直結するので、長年の勘や想定される使用方法などへの想像力はとても大切な要素となり欠かせません。

さて、パーツはできました。
これらを接着剤とプレス機などで接ぎ合わせ、天板や脚などを製作していきます。

基本的な順番は上記の通りですが、実際の製作過程においては効率よく製作するために作業内容は前後します。

もちろんこの三つだけでも加工はできますが、木工所はお仕事の場所。
いかに効率よくスピーディーに綺麗な加工ができるかで仕事のクオリティが変わってきます。そのためにその木工所で受ける仕事によって買い足していく機械はかわります。
一般的にここにプラスしてよくあるのが、パネルソー。
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パネルソーはホームセンターのカットサービスのコーナーなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。回転する丸ノコのような刃物が上から下に降りてきて、大きなベニア板やコンパネなど、長尺ものをカットできます。

テーブルの製作においては、この機械で最終的なテーブルのサイズである、幅(W)x奥行(D)の寸法が決まります。

そして、横切り盤。
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横切り盤、通称「横切り」は、写真右側の台が写真向こう側に動いてくれ、固定されている丸ノコのような刃物で材料を切っていきます。長い棒状の材料の長さを切るのに主に使われます。

この機械で脚の長さを切って、テーブルの高さ(H)が決まります。

そして現在ではかなり珍しい機械になりますが、こちらも。

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なんの機械だかこれだけだとわかりませんね…

この機械は「面取り盤」と言って、テーブルの面などを削る機械です。
テーブルの面形状を削ったり、建具の面を作ったりもできます。

この機械を使って作った面がこちら。
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刃物を交換すれば様々な面形状を作ることができます。こちらの機械でテーブルの面形状を削り出すことができます。

現在ではとても珍しい機械となりました、と、書きましたが、ではなぜ今面取り盤が無くなってしまっているのか、それはこれらの機械の台頭です。

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NCです。
コンピューター制御のこの機械の登場でかなりの種類の木工機械が姿を消しました。たくさんあるヘッドの部分。ここに様々な刃物を取り付けて様々な加工をします。

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そしてNCにもいろいろな種類があります。

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ヘッド自体が可動し加工を変更できるもの

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箱状の機械に材料を入れて、アームが加工してくれるもの。
材料を交換する手間すらないものもあります。

これらコンピューター制御のNC機械は、面形状や脚の成型、脚の取り付け金具の加工やネジ穴の加工など、多くの場面で活躍します。

以上、工房では、ご紹介した様々な機械を適材適所に配置し、安全に効率よく精度を高めて、何より心を込めて製作しています。簡単そうに見えるテーブルであっても、これだけの工程を経てみなさまのお手元にお届けしています。

もちろんこの作業のほかにも、木を伐採し、乾燥の工程を経て、加工、そこから運搬し、店頭に並ぶ。お客様のご自宅へご配送し、組み立ててご納品する。BRUNCHはひとつひとつの家具を最高の「木との暮らし」のために、お手伝いできたら幸いです。

※ここで紹介している機械、加工等の写真、工程等は、木工の現場における一般的な例であって(株)BRUNCHとその製品に直接の関係はございません。

ダイニングテーブルの高さの決め方

 

家族で囲むダイニング。
その中心に来るのがダイニングテーブルです。
家族構成やライフスタイルによって最適なサイズは異なります。
今回は焦点を絞って「ダイニングテーブルの高さ」についてお話しさせていただきます。

ダイニングテーブルの高さについて

●差尺 (さじゃく)を知る
テーブルの高さを決めるためには基本となる差尺を考えることが必要です。
差尺を考えずにテーブルやチェアを購入してしまうと高さ関係がチグハグな使い心地の悪いダイニングになってしまう心配があります。
差尺とは、、、
【チェアの座面高 - テーブルの天板高 = 差尺
簡単に言うとチェアの座面からテーブルの高さまでの距離です。

想像してみてください。
差尺が大きくなると椅子に座ったときテーブルが高くなるので、肘や肩が上がってしまい、時間が経つほどにダルさを感じるでしょう。
逆に、差尺が小さくなるとテーブルが遠くなるので、お食事や書き物をする際に腰が曲がってしまい、身体への負担が大きいように思います。

では、正しい差尺を知る方法は、、
【 ((身長×0.55)÷3) - 2~3cm = 最適な差尺
なんとも便利な方程式が上記になります。
例えば日本の成人の平均身長「164cm」をこちらの式に当てはめると
【 ((164×0.55)÷3) - 2~3cm = 28~27

この方法で個人個人の差尺が算出できます。
ご自身の伸長を当てはめて確認してみてください。

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●差尺を知ったらチェアーを選ぶ

ダイニングの高さを確定させる前に必ずダイニングチェア(座面高)をお決めください。

「ダイニングテーブルの高さに合わせてチェアの座面高を決める」と考えがちですが、これは間違いです。
テーブルに左右されて決めたチェアの座面高だと、座った時に足がつま先立ちになってしまったり、足が着きすぎてももが浮いてしまったり、最適なダイニングとは程遠いものになってしまいます。

座りやすいダイニングチェアの高さというのは「深く腰掛けて、かかとが少し浮く高さ」

それよりも高かったり低かったりすると身体に負担を感じ、長時間座るには向いていないチェアになってしまいます。
最適のダイニングチェアが決まれば、その座面高と差尺を計算してダイニングテーブルの高さが確定します。
例えば日本の成人の平均身長「164cm」の方が座面高「42cm」を選んだ場合のテーブルの高さは
【 ((164×0.55)÷3) - 2~3cm + 42 = 70~69
日本のダイニングテーブルの高さ基準『70cm』が頷ける数値になりました。

ここまで考えると大人と子供、性別、要は個人差の問題が気になってきますが、これは総合的な視点で考えることで解決できます。

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●総合的に考える

・子供がまだ小さい場合
基本は大人に合わせたダイニングの高さ設定にしてください。
末長くご愛用いただくことを考えると必然的な結論なのかと思います。
小さなお子様は座面の高さ調整のきく子供用の椅子を用意したり、大人の椅子で座布団を厚めに敷いて足元に台を置いてあげる等で対応します。

・最もダイニングを利用される方を優先に
両親・夫婦・子供、三世帯で使う場合もあると思います。
そのような時には誰がダイニングテーブルを最もご利用になられるのかを考えることが大事です。
言い換えますと、誰が最も家で過ごす時間が長いか、です。
もしも「テーブルのみ」「チェアのみ」をお探しの場合も上に倣って差尺を優先的に決めると良いかもしれません。

・それでも決め手に欠ける場合は
テーブルの高さを一番大きな方に合わせて決めて、そのテーブルの高さにそれぞれの身長に合ったチェアをあわせるのも一つの方法だと思います。
デザインの異なるチェアが並ぶと、それはそれで個性があり、そのご家庭だけの個性的なダイニングに仕上がると思います。

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▼注意すること

・海外デザインの高さ設定について
国内生産で日本人へ向けて販売されている家具はおおよそ日本人に合ったサイズ設定です。
しかし、海外製のものは違います。日本人と比較すると平均身長や生活習慣が違うからです。
海外では日本のように部屋の中で靴を脱ぎません。
例えば日本のダイニングテーブルの高さの基準値「70cm」
対して海外のダイニングテーブルは「75cm」を超えるものも珍しくありません。
ダイニングの高さ「5cm」の差は相当なものです。
オシャレだから、という理由だけで家具を購入してしまうと、そういう落とし穴があるのでお気を付けください。

・チェアの座面高表示と体感座面高について
WEBでなんでも購入できる時代です。
WEBページに掲載されている座面高(SH)表記は商品や販売店によってバラつきがあります。
座面の形状や素材もチェアによって異なります。
例えば座面高46cmの商品でも、クッション柔らかく厚みがある場合は座ると3,4cm沈みます。
逆に座面が板状の商品だと沈み込みはありません。
座面高は体感座面高を基準に差尺を計算することが大切です。

・販売店では靴を脱いで
理想は「我が家で座っている感覚」に近づけること。
できればお店で靴を脱いでチェアにお掛けいただきたいです。
靴床の厚みが加わったままの体感は、裸足の体感と思った以上に違ったものになります。
可能であれば、そのままダイニングテーブルに合わせてそれぞれの高さをお決めいただくことが理想的です。

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■ BRUNCHでは~

BRUNCHでは、テーブル含めほとんどの家具のサイズや樹種、塗装方法をお選びいただけます。
展示もほとんどの商品が日本基準に相当いたします。
お客様に最適な、一生を共に暮らす家具探しのお手伝いをさせていただけたらと考えております。

 

テーブルの脚、その固定方法で変わること

今回は「テーブルの脚の固定方法」にスポットをあて紹介していきたいと思います。

昔は天板と脚が取り外し不可の一体にする方法が用いられてきましたが、搬入が困難になるなどの理由から、近年ではほとんどのテーブルが脚の取り外しが可能となっております。
その固定方法は大きく分けて2種類に分類されます。

ひとつは天板裏に取り付けた幕板を介し天板と固定する方法

もう一方は天板裏に独立して固定する方法です。

幕板を介した取り付けは昔からある一般的な手法で、現在もそういった仕様のテーブルは多くあります。
幕板」については別のブログで紹介していますので、詳しいことはそちらをご覧いただくとして、幕板の主な目的は

■強度を持たせる
■反り止めの役割を果たす

ことが挙げられます。このように幕板は構造面における役割が中心ですが、BRUNCHでは幕板自体にデザインを加えたり機能を持たせているテーブルもございます。


TA-0444 ダイニングテーブル


TA-0474 ダイニングテーブル

幕板の位置やデザインが変わるだけで視覚的に印象が大きく変わりますね。

たいして単独での固定方法は、近年の金物技術の発展によりいろいろな方法が普及してきています。
その代表が先ほど写真でご覧いただいた「レッグジョイント」なる固定用の脚金物です。

レッグジョイントの最大の特徴は幕板を必要としないことです。
天板裏と脚の根元に対の金物を取り付けボルトで固定するため、単独で固定することができます。

図のようにボルトを締め付け、脚と天板の面接点で締結強度をとっています。さらに脚に干渉するものがないため、今まで以上にさまざまな脚の形状に対応できるようになりました。

たとえば下の2枚の写真。

同じ写真に見えますが、ひとつだけ違いがあります。
それは幕板の有無。
レッグジョイントなど単独で天板に固定する方法であれば、非常にすっきりとした印象のテーブルになります。

さらに反り止めも埋め込み式にすることで天板下に遮るものがなくなるため、幕板ありのテーブルでネックになっていた「アームチェアを合わせたい」「脚を組みたい」といった場合にも非常に有効な構造です。

これだけ見ると、すべてレッグジョイントにした方がいいのでは?と思いますが、必ずしもレッグジョイントが有効というわけではありません。

たとえば天板の厚みがあまりない場合、テーブルが横に長いと「たわみ」が生じてしまう場合がございます。そのため上記の条件の場合は幕板など、たわみ防止の補強材が必要になります。


天板厚27mmのすっきりとしたTA-0231テーブル。最大の長さW1800mmでお作りする場合は天板裏に補強材が入ります。

では「大きなテーブルは幕板なしではできないの?」となりますが、
天板に厚みがある場合は幕板なしでも大きなサイズでお作りすることができます。


同じシリーズの天板厚38mm TA-0067テーブル。幕板なしで最大2350mmまでお作りすることができます。

少し脚から話は逸れますが、天板は厚みが増すと印象も価格も変わります。
たとえば幕板のない27mm/38mm厚、幕板ありの27mm厚の3種類のダイニングテーブルをレッドオーク無垢材・4人掛けの目安となる1500mm×800mmで比べるみると、


TA-0008 38mm厚テーブル ¥174,960(税込み)


27mm厚テーブル(幕板なし) ¥133,920(税込み)


TA-0215 27mm厚テーブル(幕板あり) ¥120,744(税込み)

27mmと38mm厚では約10mm厚みが違うため材積(木材の体積)は1/3変わりますので、価格で差が表れます。
たった10mmとお思いになるかもしれませんが、実際にご覧いただくとその差は大きく、テーブルの印象を大きく変えます。
スタイリッシュなテーブルがお好きであれば27mm厚が、存在感・重厚感をお楽しみいただくには38mm厚がおススメです。

ただやはり価格の部分が気になる、そんな時は27mm厚に幕板を付けてみると、38m厚に負けない存在感・重厚感を感じつつ価格はかなり抑えることができます。
その代わりとして前述した「チェアの肘が当たる」「脚が組めない」という幕板の悩みが生じます。

この比較から見ると、結局のところは脚の固定方法から生じるテーブルの構造には、それぞれに良さがあり、足りない部分を補完する関係にあることがわかります。

まとめると

【幕板あり】
・構造上、安定感がある
・天板に厚みがなくても存在感・重厚感を演出しやすく、大きなサイズのテーブルを選べる
・チェアの肘や脚を組む際にはネックになる

【レッグジョイント】
・天板下に障害がなく、すっきりしたデザインにできる
・天板にある程度の厚みがあるものであれば、幕板なしでも大きなサイズのテーブルをお選びいただける
・天板に厚みがない場合は補強材無しでは揺れたりたわむ可能性があるため、選べるサイズが限定される

今回は27mm厚/38mm厚/幕板の有無で比較しましたが、テーブルとしての強度はもちろんすべて問題はございませんので、あとはどの部分を重要視するかによってテーブルをお選びいただければと思います。