壁面収納や壁付け収納という言葉をご存じでしょうか。
通常壁面収納とは壁面すべて、あるいは床から天井までをすべて造作の収納にすることを指しますが、このような壁面の一部を収納にする方法もあります。
収納家具から脚をなくすことは見た目、使い勝手などにどのような変化をもたらすのか。
今回は壁付け収納家具のメリット・デメリットについてご紹介いたします。
<収納家具の脚>
そもそも収納家具の脚にはどのようなものがあるのか、まずはご紹介します。
■台輪脚
最も代表的な脚で、底面全体が床に接地しているように見えますが、裏から見ると口の字になっています。
見た目通りの安定感があり、テレビボードなどに多く見られる脚です。
家具下にホコリが入ったりしないので、掃除の必要がなく使いやすい。
■木製脚
サイドボードなどに多く見られ、こちらもスタンダードな脚です。
収納部本体を床から浮かせることでスッキリとした印象になりますが、下にホコリなどは入りますので掃除のため、ある程度の脚の高さが必要。
幅が大きいものなどは中央のたわみを防ぐため、中心に中脚が入ることがあります。
■金属脚
昨今の技術進歩によりさまざまな形・強度の金属部品が登場し、増えてきた金属製の脚。
木材よりも強度があるので、より細いもの、長いものの製作が可能。
単調になりがちな木製家具のワンポイントとして取り入れる方も増えています。
<脚のない収納家具>
では次に脚がなくなるとどうなるのか。
こちらがBRUNCHオリジナルの壁付け収納CA-0138です。
壁に直接取り付けることで脚をなくし、収納部分が独立しています。
まずなんと言ってもすごくスッキリとし、生活感がない印象をもたれるのではないでしょうか。
一般的な脚もの収納と比べるとその存在感は一目瞭然、脚をなくすだけでこれだけ印象が違います。
では壁付けにすることで生まれるメリットとデメリットを細かくご説明いたします。
<メリット>
■生活感がなく、スッキリとした印象
上にも書きましたが、これが選ばれる方の最も多い理由だと思います。
壁付け収納にすると、とにかくカッコいいです。
宙に浮いたような収納部は、脚もの家具では表現できない美しさと部屋のシンボルになる存在感があります。
■掃除が容易
脚がないので家具下の掃除が容易です。
お掃除ロボットはもちろん、掃除機やフローリング用ワックスも楽に使用でき、脚の強度を考えなくてよいので床から収納部までの距離を広くとれます。
■部屋が広く、明るく見える
床が見える事で部屋全体が明るく、広く見えます。
また収納部の底に床に向けてダウンライトなどを取り付ければ、収納部下がより明るくなるのはもちろん、ホテルのような高級感を演出できます。
<デメリット>
■取付に工事が必要
これは壁付け収納をご検討される方が、まず頭を悩ませるところではないでしょうか。
通常お部屋の壁は石膏ボードという薄い壁で覆われていることがほとんどです。
しかしこの石膏ボードは非常に薄く脆いため、そのまま家具を取り付けることはできません。
このような壁付け家具を取り付けるには石膏ボードよりも奥にある芯(根太)を狙って固定します。
あるいはリフォームやご新築のタイミングであれば、石膏ボードの向こう側に芯材を入れてもらってください。そうすればどこでも取り付けることが可能になります。
■容易に動かすことができない
お察しの通り、壁に固定しますので一度取り付けたら容易に移動することはできません。
気軽に部屋の模様替えなどされたい方にとっては、脚もの家具のほうが相応しいかもしれません。
<壁付け収納と壁面収納>
壁を利用した収納方法に壁面収納と呼ばれるものもあります。
こちらは床から天井まですべてを収納にする方法で、搬入組立に時間はかかりますが、壁自体への取り付けは必要ないので賃貸のお宅でも設置が可能です。
もちろん収納力もありますが壁付け収納が『見せる』ことに特化しているのに対し、壁面収納の魅力は『収納力』の方にあります。
壁面すべてを収納にすることで、生活に必要なほとんどのものは仕舞え、将来的に増えるであろうものへの予備収納としても機能します。
また基本的には一面を収納にし、床と天井で突っ張ってくれますので、地震の際など倒れてくる心配が軽減されます。
このように、壁面を利用した収納家具は部屋の雰囲気をグッと高めてくれる事に加え、機能的にも非常に優秀です。
ご新居やリフォームのタイミングをはじめ、もし気になられた際はお気軽にBRUNCHへご相談ください。