ダイニングテーブルとベンチの合わせ方

ダイニングセットにベンチを取り入れることを検討している方は多いのではないでしょうか。
ベンチを取り入れる細かいメリット・デメリットについては、こちらの記事でもご紹介させて頂きました。

やはり最大のメリットは、座る人数に制限がなくなるという点でしょう。
小柄な体形の方であれば、チェアだと2脚しか入れられない所にも3人で座れたりする場合もあるので、特にお子様のいらっしゃるご家庭で選ばれていることが多いように思います。
「チェアよりもベンチの方が子供が座ってくれやすい」というお声もちらほら聞きますので、そういった理由で選ばれている場合もあるようです。

しかし、ベンチのメリットだけにとらわれていると、大切な「使いやすさ」を見落としてしまう場合があります。
そこで、今回は『ダイニングテーブルとベンチの合わせ方』に焦点を当ててお話していきたいと思います。

ベンチを取り入れていただく際に最も気を付けて頂きたいのは、どのようなテーブルに合わせるか、という点です。
多くの場合、ベンチと一緒にテーブルも検討されているお客様には、2本脚タイプのテーブルと合わせることをおすすめしています。

その理由は、『出入りのしやすさ』です。
座った状態から立ち上がって移動をするとき、チェアの場合は椅子を後ろへ引いて、その場で立ち上がることが容易にできます。
しかし、ベンチの場合はチェアに比べ重量があり、他に座っている人がいる場合も多いと思いますので、そう簡単に後ろへ引くことはできません。
となると、必然的にベンチの横から足を抜いて立ち上がる形になるわけですが、4本脚タイプのテーブルの場合、角に配置されたテーブルの脚がその動きの邪魔をしてしまうのです。

背もたれが無いベンチの場合であれば、座面をまたいで出入りすることも可能ですが、お年寄りの方などには不向きですね。
その点、2本脚のテーブルであれば、脚は天板の真ん中付近にあるので、動きの邪魔になることはありません。
ベンチと一緒にテーブルも揃えようと考えている方に2本脚テーブルをおすすめするのは、こういった理由によります。

とはいえ、「手持ちのテーブルが4本脚」「お誕生日席も頻繁に使うので、4本脚の方が都合がいい」「4本脚のデザインの方が好み」など、様々な理由で4本脚のテーブルにベンチを合わせたいという方も大変多くいらっしゃいます。
その様な場合には、テーブルの脚と脚の間(『脚間』といいます)の大きさと、ベンチ座面の幅の大きさの差をしっかり取ることをオススメしています。
具体的に言うと、『テーブルの中心に合わせて置いた時、横から楽に足が抜ける程度の隙間が確保できるサイズ』です。
この隙間をしっかり取ることで、ストレスなくお使い頂けるだけでなく、「座らない時間はテーブルの下に収納したい」という場合もサッと収納しやすく、ベンチをテーブルの脚にぶつけて傷をつけてしまった、ということも起きにくくなります。

とはいえ、ベンチに座る人の体形によっても、必要な隙間の大きさは変わってきます。
したがって、そのような場合には、どのくらいの大きさが最も使いやすいのか、じっくり店頭で検証してみて下さいね。

最後に、ベンチを取り入れたダイニングセットのコーディネートをご紹介します。
実際にBRUNCHでご購入頂いたご納品事例お写真もありますので、是非参考にしてみてください!

『耳』付きの座面のベンチです。(『耳』とは丸太の一番外側の部分(表皮に最も近い部分)のこと)
こういった特徴的な座面のベンチの場合、あえて見せるために、使わない時もテーブルより外側に出しておくことも多いと思います。
その場合は、前述した脚間のサイズにあまりとらわれることなく、見た目のバランスで大きさを決めてもいいかもしませんね。

<ご納品事例>
テーブルの脚間とベンチの大きさにしっかり差があり、これなら出入りもしやすそうです。

<ご納品事例>
ウォールナットの高級感溢れるラグジュアリーなダイニング。
シンプルなベンチのデザインが、より無垢材の重厚感を引き立てます。

<ご納品事例>
こちらもベンチをテーブル下に収納せずにお使い頂くケースですね。
背もたれの無いベンチはお部屋に圧迫感を与えないので、空間をスッキリと見せてくれます。

 

いかがでしたか?
ベンチは上手に使えばメリットがいっぱいなアイテムです。
ご自身の生活スタイルに合わせて、素敵に取り入れてみてくださいね!