チェアの基本構造と機能による分類

皆様は家具を探しているときに、
「家具の、どの部分の説明なのかわからない」と思われた経験はありませんか?

家具はパーツによって細かく名称が分かれます。

そしてパーツの名称は一般の皆様に知られていないことが多く、
どこの部分のことか分からないまま説明を受けることがしばしばあるかもしれません。

そこで本日は「チェア」について、基本的なパーツの名称をご紹介したいと思います。

ーチェアの基本構造ー

■笠木(かさぎ)・・・背の最上部に横向きで架けられるパーツ。

■背板(せいた)・・・背に縦方向につけられる比較的幅の広いパーツ。

■背柱/背束(せばしら/せつか)・・・背の枠部を構成する縦方向のパーツ。

■座枠(ざわく)・・・いすの座面を支えるための枠。

■貫(ぬき)・・・脚と脚の間を水平につなぐ補強材。

■束(つか)・・ひじ掛けの支えとなる短い垂直方向のパーツ。

 

またチェアに備わる機能によって、チェア自体の名称も変わってきます。

ーチェアの機能による分類ー

■ロッキングチェア・・・ロッキング(rocking)とは英語で「揺れる」という意味。脚が弓型になっており、体重移動をすることで前後にゆらゆらと揺らすことができるチェアです。
もともとは庭用につくられたものですが、「ゆりかご」と同じような落ち着きを得ることができ、現代ではリビングにおける休息用のチェアとして人気です。

 

■スタッキングチェア・・・スタッキング(stacking)とは英語で「積み重ねる」という意味。脚部の構造を工夫し積み重ねることができるチェアのことをいいます。重ねて置くことで収納スペースをとられないため、来客用のチェアとして人気です。

 

■フォールディングチェア・・・フォールディング(folding)とは英語で「折りたたみ」という意味。折りたためることで収納や持ち運びがしやすく、ガーデン用やアウトドア家具、またはホールなど大量に椅子が必要な場所用に多く見られます。

■リクライニングチェア・・・背もたれの角度を自由に変えられ、自分の体にあわせてゆっくりと寛ぐことができるチェアです。
木造のチェアに見られることはほとんどなく、スチール製のデスクチェアに多くみられます。

■ギャンギングチェア・・・ギャンギング(ganging)とは英語で「集合体」という意味。左右に連結ができる機能をもった椅子のことをいいます。ホールなど多数の椅子を整然とした列にならべる必要がある場所によく用いられます。
以上です。
チェアを探す際のご参考にしていただければ幸いです!