皆様はエクステンションテーブル、もしくは伸張式と呼ばれるタイプのダイニングテーブルをご存知ですか?
例えばこちらのテーブルもその一つ。
このタイプのエクステンションテーブルは、脚が固定されている上で天板が両サイドに開き、中央に仕舞われていた天板を載せるタイプです。
こちらはドローリーフテーブルと呼ばれるタイプのエクステンションテーブル。
通常時は天板の下にもう一枚の天板が挟み込まれている状態。
それをこのように広げて4人掛けから6人掛けのテーブルへと変更が可能です。
ちなみにリーフは葉っぱの事ではなく、予備の天板の事をリーフと呼び、それを引っ張り出す事から由来しているようです。
こちらはバタフライテーブル。
テーブルの両側がパタンと折り畳まれるタイプですね。
天板を広げ、その下に脚を移動させる事で支えます。
BRUNCHでは現在こういったもしくは伸張式と呼ばれるタイプのダイニングテーブルは取り扱っておりません。
それは幾つかの理由により、シンプルな構造のダイニングテーブルよりも劣っているからです。
理由① 複雑な機構で作られているため、不具合を起こしやすい。
天板と脚。それが全てのダイニングテーブルと比べると、エクステンションテーブルは必ず、複雑な構造になります。
天板を引き出すためのレール、持ち上げるための蝶番、その他金具・・・と様々なパーツが、シンプルなテーブルと比べると増えてしまいます。
さらに、天板を拡張したり、収納したりとテーブルを動かす事が多くなりますので、テーブルに負荷を掛ける事も多くなります。
そういった事により、シンプルなテーブルと比べると、不具合が起こる可能性が非常に高くなっており、一生ものの家具をお作りしたいと考えているBRUNCHではなかなか、ラインアップに加えづらくなっております。
また、複雑な機構を備えていると言う事は、ちょっとした木の歪みが不具合に繋がります。
BRUNCHでは基本的には突板では無く、無垢のダイニングテーブルをおすすめしておりますが、無垢の天板とエクステンションテーブルが少し相性が悪いというのも影響しています。
理由② 天板を拡張した際に使用する椅子の置き場がない。
エクステンションテーブルをお考えの方は、きっと普段はテーブルを畳んだ状態でお使いになり、ご来客があったタイミングで広げることを想定されているはずです。
普段は4人掛けとして使用し、ご来客時には6人掛けないし、人を詰め込んで8人掛けに。
そういった場合に困るのが、増えた人数分のチェアです。
もともと大きめのダイニングテーブルを購入されている場合でしたら、きっとテーブルに収まるようになっているはずですが、エクステンションテーブルを畳んでいる状態では余分な椅子の行き場がありません。
椅子ではなくスツールなどを用意し、普段はお部屋の片隅に置いておく事も可能ですが、どうせスペースをとってしまうのでしたら、もともと大きなサイズのテーブルを用意し、その中に収めてしまうのが得策かと思います。
理由③ テーブルの仕様によってはテーブルの脚の位置が邪魔に感じられる事がある。
最初にエクステンションテーブルをご紹介した写真1枚目および2枚目では、天板を広げた際に、テーブルの脚の位置がかなり内側に入っています。
テーブルのサイズとしては片側に3人お座りになっても、窮屈ではないとしても、おそらく人が座るのにちょうど良い場所にテーブルの脚が来てしまうため、座る位置をずらすか、テーブルの脚をまたぐ形で座って頂く事になると思います。
また、三枚目のバタフライテーブルの場合はダイニングテーブルの脚が占めるスペースがかなり大きくなるため、比較的どの位置にお座りの方も窮屈になってしまうかと思います。
BRUNCHで取り扱っているようなシンプルな形状のものは、もちろん使い心地を最重要視してデザインされていますので、基本的には十分なサイズ感のテーブルでしたら、窮屈な思いをする事はございません。
理由④ お食事をこぼしてしまった際には始末が大変になる。
エクステンションテーブルは天板拡張時に、元々の天板と追加した天板との間に確実に隙間が出来ます。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、ジュースなどをこぼしてしまう事はよくある事だと思いますが、その都度、エクステンションテーブルの場合は隙間に入り込んでしまった、ジュース等を拭き取る必要があり、一枚の天板のテーブル比較すると、非常に手間がかかります。
さらに、汚れてしまっている状態に気がつかずに、拡張した天板をしまってしまうとカビが生えてしまう事も。
もしもの時もささっと対応が可能なシンプルなテーブルは、日頃のお掃除のストレスも少なくなります。
という事で、上記の理由などによりBRUNCHではエクステンションテーブルの取り扱いはしておりません。
もし、大勢のご来客に備えたいと言う場合には、お部屋に置ける範囲でなるべく大きめのダイニングテーブルをご注文頂く事がオススメです。
お部屋にどのくらいのサイズのダイニングテーブルが置けるかなどは、ぜひ各店舗のスタッフにご相談ください。
お部屋の図面をお持ちでしたら、具体的なご提案をさせて頂く事が可能です。
ご来店の際にはぜひ図面をお持ちください!