ソファの中身をご紹介~ウレタンフォームについて~

前回ご紹介しましたソファの中身【フェザー編】に引き続きまして、

今回はソファの中身に使われているとっても重要な【ウレタンフォーム編】についてご紹介いたします。

Q1:ウレタンフォームって何?
A:
一つにウレタンフォームと言っても種類は様々。わかりやすく一番身近なものでは、食器などを洗うスポンジもウレタンフォームの一種。
スポンジはプラスチックを気泡化しクッション性をだした石油化学製品です。主な原料のポリオールとポリイソシアネートを混合し発泡剤などを加えて整形されます。

その気泡の大きさによって柔らかさや硬さの違いをだしソファのクッション材以外でも様々な製品の一部として使用されています。
〈製品例〉
車やバイクのシート・枕や敷布団・靴の中敷・お化粧のパフ・梱包材・吸音材 などなど。

 

 

Q2:ウレタンフォームの種類はどんなものがあるの?

A:
ウレタンフォームの種類は【密度・復元性・伸び率】などで多種にタイプが分かれています。密度は1立方メートルの重さを表していて、
「密度濃い=硬い」
「密度薄い=柔らかい」とされています。

・一般ウレタンフォーム
基本的なウレタンフォームで用途によって密度の違うウレタンフォームを使用します。密度が高くなるほど固くなるウレタンフォームです。

軟質ウレタンフォーム(汎用ウレタンフォーム)
密度:13.8kg/m3~24kg/m3

出典:http://www.softpren.co.jp

ウレタンフォームの中でも安価な素材です。
一般的なクッション材梱包材用途としてお使いいただくには汎用ウレタンフォームが適しています。

 

・高硬度ウレタンフォーム・高密度ウレタンフォーム
密度:25kg/m3~75kg/m3kg/m3

  
(一般的フォーム)  (高硬度ウレタンフォーム)
出典:soflantec.com

高硬度ウレタンは一般フォームと密度は同じながらも硬くしっかりとした感触を持ちます。高密度ウレタンは密度があり固さがあるので底付き感を軽減するため下地に使用されます。沈み込みをなくしてしっかりとした座り心地にしてくれます。

 

 

 

・ウレタンチップフォーム

出典:http://www.softpren.co.jp

スポンジ端材を粉砕し再生した製品。一般的に使われるものよりも3倍程度硬いフォームです。圧縮してあるので復元性は低く普通のウレタンに比べヘタリに強い素材です。繰り返し体重をかけるイスやソファなどの底付き感をなくすため座クッションの心材に最適な素材です。

 

・ソフトタッチウレタンフォーム
密度15kg/m3~20kg/m3
    
(一般的フォーム) (ソフトタッチフォーム)
出典:soflantec.com

非常に柔らかく身体にフィットする感触が特徴のウレタンフォームです。最初に当たる表面部分に使用されることが多い素材です。

 

 

 

・低反発ウレタン
密度:48kg/m3~55kg/m3

出典:http://www.softpren.co.jp/

力を加えるとゆっくりと戻るのが特性で粘弾性のあるウレタンフォームです。体圧分散特性耐衝撃性エネルギー吸収性に優れています。高硬度タイプや汎用タイプに比べて、圧が均等に分散されるため長時間の使用でも疲れを感じにくくしてくれます。人肌に似たモチモチとした感触も特徴的です。
徐々に沈みこむ、独特のフィット感が特徴のウレタンフォームです。柔らかすぎずフィット感を出したいときに、表層に使用します。気温により硬さが変化しやすいウレタンです。

 

・ラバーライクウレタンフォーム (高反発弾性ウレタンフォーム)
密度:26kg/m3~76kg/m3

出典:http://www.softpren.co.jp/

柔らかな感触と弾力、しっとりとした座り心地のウレタンフォームです。引張強度が強く耐久性に優れる高い反発弾性、早い変形戻り性が特徴です。一般的なウレタンフォームと比較し、ヘタリにくく密度の数値が高くなればなるほど反発弾性が大きくなります。

 

 

Q3:ウレタンフォームはなぜヘタってしまうの?
A:
たくさんの気泡で出来ているウレタンが潰れて起きる消耗現象をヘタリといいます。長年使用することによって一つ一つの気泡が潰れていき徐々にヘタっていきます。
密度の薄いウレタンフォームは気泡が大きいので一つ潰れてしますとクッション性がへり高密度なウレタンフォームよりもヘタリやすいといわれています。ただ、現在では密度が薄くても反発性の優れたウレタンや圧を分散させるウレタンなどもあるので密度と反発性などが重要な役目となっています。組み合わせとバランスを変えることで耐久性と座り心地の良さを生み出しています。

 

Q4:日頃のお手入れ方法は?
A:

1〜2ヶ月に一度くらいの頻度で、天日干しをおこなったり、風通しの良いところに置いてあげてください。カバーを外せるものは外してクッションの中身のみを天日干しすることで、へたりを防止することができます。

    

 

 

「座り心地×耐久性」を実現するためにソファの制作においてとても重要な一つのウレタンフォーム。
最初のあたりの柔らかくしたり、底付き感をなくす為硬いウレタンフォームを使用したり。しっかりとした厚みを持たせることも大切な要素です。

BRUNCHでは末永く家具をつかっていただくために高品質のウレタンを使用したソファを取り揃えております。どうぞ実際にソファにおかけいただいてお好みのソファとめぐりあってください。