木ダボについて

こんにちは、

一枚板テーブルとオーダーメイド家具の店 BRUNCH です。

夏日や、急な雷雨もあったりと、不安定な天候ですが、
初夏の爽やかな風が心地よい季節になってきましたね。

私は先日みなとみらい・山下公園に行ってきましたが、
バラが終わりかけ、アジサイが綺麗に色づき始めていて、
梅雨の始まりを感じました。きっと夏までもあっという間ですね!

さて、今回の家具と学ぶのテーマは、
家具作りに欠かせない『木ダボ』についてです。

<木ダボとは>
形は小さな棒状です。
主に木材同士をつなぎ合わせる「ダボ継ぎ」を行うときに必要な部品です。
ダボ継ぎとは、接合面の両方に木ダボと同じ大きさの穴をあけて
差し込んでつなぎ合わせる方法です。

木材をつなぎ合わせるには、ビス(ネジ)で留めることを
初めに思いつきますが、ダボ継ぎは釘やビスなどを使わずに
つなぎ合わす事が出来るので、見た目もきれいに仕上げられます。

実際に外から目に見えるもので無いので、印象に残りませんが、
身近なところでは木製のダイニングチェアやベンチ、収納棚など、
様々なものに使われています。

ダボ継ぎ以外には、ビスで打った痕を隠したり、
棚受けなどにも使われます。

<ダボ継ぎ>
木材と木材を組み合わせるダボ継ぎには、
木ダボ、木工用ボンド、ドリルドライバー、ゴムハンマー、クランプ、
スケール、筆記用具などが必要になります。

まず、木材の接合面の両方にダボ打ちしたいところに印をつけ、
印のところにドリルドライバーを使って木ダボサイズの穴を開けます。
穴が開いたら、片方の接合面と開けた穴、木ダボのすべてにボンドを入れ、
合せたい木材の片方と木ダボを差し込み接着します。
木ダボが穴にしっかりを入っていることを確認出来たら、
もう片方の木材にもボンドを入れ、接着します。
この時もしっかりと入るようにゴムハンマーで叩いて、
隙間が無い事を確認!
最後にボンドが完全に乾くまで、クランプで固定すれば完了です!

<目隠し>
打ち込んだビスの頭を隠すのにも、木ビスは活躍!
方法はビスを打ちたいところにすこし穴を掘り、
掘り込んだところでビス打ち、
残りの穴を埋めるように木ビスを差し込み、
飛び出た部分をのこぎりで切り落とし、ペーパーでやすれば完了です!

ビスが表に見えないので、見た目は綺麗で、
同質の木材だからこそ、とてもよく馴染みます。

今回は、あまり直接に見ることのない、木ダボについてでした!
木ダボを使った目隠しの方法は木ダボと木目を揃えたりをと
より目立たなくする方法もありますが、それはまたの機会に!

組まれている家具フレームの中、知らないことも多いので、
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
お読みいただき、ありがとうございました♪

家具にも季節を(春)

こんにちは、無垢家具のBRUNCHです。

本日は、2022年2月4日「立春」です。
まだ風が冷たい日が続いておりますが、
早くも「春」がやってきましたね🌸

本格的に春を感じ始めるのはもう少し先になりそうですが、
4月に学校や新社会人になる方は、新生活に向けて、
徐々に支度をはじめている人も多いのではないでしょうか。
準備は大変ですが、新しい環境はいつでもドキドキで
楽しみな気持ちと、緊張が合わさってなんだか甘酸っぱいです。

ところで、今回のテーマは
<家具にも季節を>です!

外の景色は季節により、一年春夏秋冬移り変わっていきますが、
お家の中はいかがでしょうか。
ご飯は季節の旬の食材で、移り変わる気もしますが、、、
家具は・・・?

いつもそこにあることが当たり前で、
お家の固定された見える景色になってはいないでしょうか。

大きく面積を取ることも多い家具だからこそ、
ぜひ家具に季節を取り込んでほしい、
春を取り入れて、気分も上がるような
そんなご提案をさせていただきます。

家具にも季節を(春)

家具はそうそう買い替えが頻繁ではありませんが、
ちょっとしたトッピング・アクセントを加えれば
簡単に春を取り入れられます!

「ファブリック(布)」の色を春カラーに変える

ソファやチェアによって、カバーが簡単に取り換えられ、
お手入れができる商品がございますので、
先に、『春夏用』と『秋冬用』の替えカバーを
持っておくと、衣替えと同じ時にカバー交換、
クリーニングもできるので、一石二鳥です!

とはいえ、カバー交換が難しいものも、、、
季節に合わせていちいち張り替えは出来ないので、
ソファ上のクッションやブランケット、チェアの座クッションなど、
パステルカラーを選んで、家具に組み込んでみてはいかがでしょうか。

パステルカラーが春を感じやすいですが、
お部屋のテイストに合わせて、
モダンな雰囲気ならはっきりした色味  <緑> <桃>
北欧テイストであれば柔らかい色味 <黄緑> <淡い色>
など、小さい面積でも春カラーを取り入れると◎

色以外にも、素材感にもこだわりをだす!
綿、麻、ウール、シルクなど、生地の素材や織り。
素材・織りの持っている季節のイメージをここでプラス!
色以上に見た目にも、触った感じにも表現が出来るので、
より、自然に表現できておススメです。

春のお花や小物をトッピング

テーブルの上に春の香りやつぼみのあるお花を
アクセントにトッピング。
華やかな色のお花がついた植物や、桜の枝など、
背丈が出るようなすこし大ぶりなものを用意して
観葉植物と同じような位置で置くと、
ソファやリビングボードに直接触れていなくでも
空間全体で盛り立ててくれます。

テーブルクロスを春仕様にするだけでも、
ナチュラルに視界に入り込むので、
イメージを崩し過ぎずに、溶け込みます🌱

春は新生活や新学期のスタート、
ちょっとした切り替えにもリフレッシュにも
お家の中まで、日本の四季折々を
インテリアに取り込んでみてはいかがでしょうか。

 

涼しげなガラスを使用した家具

マスクも蒸れる梅雨らしいお天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は、じとじとの梅雨を少しでも気持ちよく乗り切るべく、涼しげなガラスを使用した家具をご紹介します。透明感のあるガラスは、涼しさだけでなく空間を広く、明るく感じさせてくれます。

TA-0389 木と硝子オーダーガラス円テーブル

無垢材とガラスのシンプルモダンな円テーブル。シャープなイメージになりがちなガラスも、円形状でどっしりとした無垢の木材と組み合わせると、かわいらしい印象になります。

 

TA-0508 BRUNCHオリジナルガラスセンターテーブル

重くなりそうな格子状の鉄脚のセンターテーブルにガラスの天板を合わせることで、スッキリとスタイリッシュな印象に。こちらの商品は、ガラスのサイズや形の変更が可能です。

 

TA-0456 ローテーブル

ミニマムデザインの鉄脚にガラス天板を合わせたシンプルなローテーブル。ガラスがシャープな印象を引きたてます。こちらの商品は、ガラスのサイズや形の変更が可能です。

 

CA-0123 リビングボード

どこか懐かしいデザインのリビングボード。天板と側板には、無垢材を贅沢に使用しています。そして、ガラス部分は36種類からお選び頂けます。画像の商品は個性が光るガラスを使用していますが、クリアなもの柄がはいったもの、少し色が入ったものなど、お好みのものをお選び頂けます。

組み合わせる素材によって表情を変えるガラス。上手にガラスの家具を取り入れて、お部屋を広く、明るく、涼しげに演出してみてはいかがでしょうか。

 

 

デザインのポイントにもなる継手、組手

木の家具は一枚板の商品でなければ必ず、木材を継ぎ足して作られています。木材と木材を接合する際、それぞれの木材に凸と凹をつくり、それらをはめ込むことで2つの木材を接合する方法のことを「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」と言います。木目や節、色合いなど、商品の木材そのものを楽しんでいただける要素もたくさんありますが、この「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」がデザインのポイントになっている商品もあるので、ご紹介したいと思います。

【フィンガージョイント】

木口をジグザグと指を組んだ様に接合します。接合度も大きい継手です。継いである部分に凸凹はなく、滑らかに接合されています。

■CH-0025/0026 ダイニングサイドチェアダイニングアームチェア

極限まで無駄を削ぎ落とし、随所に繊細な技術の隠し味が施されています。アーム部分のフィンガージョイントもその一部としてアクセントになっています。

 

 

■CH-0155 ダイニングアームチェア 
角材のフレームを、大きな曲線で印象的に仕上げたチェア。背中とアーム部分がフィンガージョイントで継がれています。他にはない独創的なデザインのチェアです。

 

 

【刻み組手】

刻組み合わせる木材の両方に、板厚の深さに複数の溝を作って組み合わせます。

CA-0102 リビングチェスト

どこに置いても絵になる、職人のこだわりが随所に感じられるリビングチェストです。コーナーの組手も商品全体のデザインにマッチしたポイントになっています。

■CA-0164 シェルフ

コンパクトながら、高級感のあるオープンシェルフのコーナーにも刻み組手が施されています。コーナーの外側だけでなく、内側も丸く仕上げられており、上記のリビングチェストと同じ組手でも柔らかい印象に。丁寧に作られた温もりを感じられます。

 

 

【五枚組手(釘打ダボ埋木)】

組み合わせる木材の2箇所と3箇所にかぎ込みを作って組み合わせ、釘の部分にダボで蓋をします。

CA-0205 オープンシェルフ

組んである部分はもちろん、ダボがかわいいアクセントになっています。また、角を取って丸くしてあり、シンプルながらもこだわって作られた高級感、重厚感をしっかりと感じられるシェルフです。

いかがでしょうか。「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」の部分は、木材の経年変化により目立たなくなることもありますが、その変化もご使用の歴史と共に楽しんでいただけたらと思います。

キャビネットの脚による違い

収納家具の脚の形状というのは様々なものがあります。
脚がもたらす影響は機能面、見た目の面ともに大きく、収納家具を選ぶうえでとても重要なポイントとなります。

今回は脚の形状がどのように家具に影響するのかを、ご紹介したいと思います。

<脚のカタチ>

■台輪タイプ

まずは代表的な脚のカタチである台輪タイプ。
もっともよく見かけるスタンダードな脚のタイプかと思います。
どしっとした安心感と堅牢な雰囲気があり、床とほぼ全面が接地していますのでお掃除の必要がありません。
堅実で実直な脚タイプかと思います。

 

■木製脚タイプ

脚の形状はまた様々ですが、木製の脚で床から浮かせたようなタイプです。
円柱、円錐、角柱などありますが、最も多いのは上の写真のような円錐タイプではないかと思います。
本体が床から浮いているので軽やかでスタイリッシュな印象になります。
またお掃除は必要になりますが、最近だとお掃除ロボットに下を掃除してもらうために敢えてこのタイプを選ばれる方も少なくありません。
モダンで軽やかな佇まいを求められる場合はこのタイプがおすすめです。

 

■金属脚タイプ

こちらも床から浮いたようなデザインですが、木製の脚よりもさらにモダンな印象な金属脚タイプ。
木脚よりも強度が期待できますので、できるだけ細く長くできるというメリットがあります。
上の写真はステンレス脚ですが、下のような鉄脚などもあります。

ぐっと軽やかな印象が強まったかと思います。
木製家具の中のワンポイントとしても近年とても注目が高まっています脚タイプ。

 

<それぞれのメリット・デメリット>

収納家具の脚タイプは大きく分けて上の3タイプです。
そこで、それぞれの脚のメリットとデメリットをご紹介します。

■台輪タイプ

メリット
・床と全面が接地しているので基本的にお掃除の必要がない。
・他の脚に比べ、安価に製作できる。

デメリット
・シンプルな分、デザインを施すなら本体部分のみになる。
・どしっとした印象は好みによっては重く感じることも。

■木製脚タイプ

メリット
・軽やかな印象になり、圧迫感が少ない。
・脚のデザインにより表情に変化が生まれる。

デメリット
・本体下はホコリが入るのでお掃除が必要。
・台輪に比べると高額になる。

■金属脚タイプ

メリット
・金属ならでは強度で長く細い脚も製作可能。木製脚より軽い印象にできる。
・脚が家具自体やお部屋のポイントになる。

デメリット
・木製脚タイプと比べても高額になる。

 

中には本体よりも脚の方が長いチェストなどもあります。

このように脚ひとつとっても様々な形状があり、それによって見た目の印象や使い勝手がガラッと変わります。
収納家具をお考えの際は、ぜひご検討の参考にしてください。

 

 

脚のない収納家具

壁面収納や壁付け収納という言葉をご存じでしょうか。

通常壁面収納とは壁面すべて、あるいは床から天井までをすべて造作の収納にすることを指しますが、このような壁面の一部を収納にする方法もあります。

収納家具から脚をなくすことは見た目、使い勝手などにどのような変化をもたらすのか。
今回は壁付け収納家具のメリット・デメリットについてご紹介いたします。

<収納家具の脚>

そもそも収納家具の脚にはどのようなものがあるのか、まずはご紹介します。

■台輪脚

最も代表的な脚で、底面全体が床に接地しているように見えますが、裏から見ると口の字になっています。
見た目通りの安定感があり、テレビボードなどに多く見られる脚です。
家具下にホコリが入ったりしないので、掃除の必要がなく使いやすい

■木製脚

サイドボードなどに多く見られ、こちらもスタンダードな脚です。
収納部本体を床から浮かせることでスッキリとした印象になりますが、下にホコリなどは入りますので掃除のため、ある程度の脚の高さが必要。
幅が大きいものなどは中央のたわみを防ぐため、中心に中脚が入ることがあります。

■金属脚

昨今の技術進歩によりさまざまな形・強度の金属部品が登場し、増えてきた金属製の脚。
木材よりも強度があるので、より細いもの、長いものの製作が可能。
単調になりがちな木製家具のワンポイントとして取り入れる方も増えています。

 

<脚のない収納家具>

では次に脚がなくなるとどうなるのか。
こちらがBRUNCHオリジナルの壁付け収納CA-0138です。

壁に直接取り付けることで脚をなくし、収納部分が独立しています。
まずなんと言ってもすごくスッキリとし、生活感がない印象をもたれるのではないでしょうか。
一般的な脚もの収納と比べるとその存在感は一目瞭然、脚をなくすだけでこれだけ印象が違います。

では壁付けにすることで生まれるメリットとデメリットを細かくご説明いたします。

<メリット>

■生活感がなく、スッキリとした印象

上にも書きましたが、これが選ばれる方の最も多い理由だと思います。
壁付け収納にすると、とにかくカッコいいです
宙に浮いたような収納部は、脚もの家具では表現できない美しさと部屋のシンボルになる存在感があります。

■掃除が容易

脚がないので家具下の掃除が容易です。
お掃除ロボットはもちろん、掃除機やフローリング用ワックスも楽に使用でき、脚の強度を考えなくてよいので床から収納部までの距離を広くとれます。

■部屋が広く、明るく見える

床が見える事で部屋全体が明るく、広く見えます。
また収納部の底に床に向けてダウンライトなどを取り付ければ、収納部下がより明るくなるのはもちろん、ホテルのような高級感を演出できます。

 

<デメリット>

■取付に工事が必要

これは壁付け収納をご検討される方が、まず頭を悩ませるところではないでしょうか。
通常お部屋の壁は石膏ボードという薄い壁で覆われていることがほとんどです。
しかしこの石膏ボードは非常に薄く脆いため、そのまま家具を取り付けることはできません。
このような壁付け家具を取り付けるには石膏ボードよりも奥にある芯(根太)を狙って固定します。
あるいはリフォームやご新築のタイミングであれば、石膏ボードの向こう側に芯材を入れてもらってください。そうすればどこでも取り付けることが可能になります。

■容易に動かすことができない

お察しの通り、壁に固定しますので一度取り付けたら容易に移動することはできません。
気軽に部屋の模様替えなどされたい方にとっては、脚もの家具のほうが相応しいかもしれません。

 

<壁付け収納と壁面収納>

壁を利用した収納方法に壁面収納と呼ばれるものもあります。
こちらは床から天井まですべてを収納にする方法で、搬入組立に時間はかかりますが、壁自体への取り付けは必要ないので賃貸のお宅でも設置が可能です。

もちろん収納力もありますが壁付け収納が『見せる』ことに特化しているのに対し、壁面収納の魅力は『収納力』の方にあります。

壁面すべてを収納にすることで、生活に必要なほとんどのものは仕舞え、将来的に増えるであろうものへの予備収納としても機能します。
また基本的には一面を収納にし、床と天井で突っ張ってくれますので、地震の際など倒れてくる心配が軽減されます。

 

このように、壁面を利用した収納家具は部屋の雰囲気をグッと高めてくれる事に加え、機能的にも非常に優秀です。

ご新居やリフォームのタイミングをはじめ、もし気になられた際はお気軽にBRUNCHへご相談ください。

収納家具の扉によって使いやすさが変わる!?

収納家具でもっとも大切なことは「何を収納するか」ということです。

たとえば本棚として設計されたこのサイドボードは、
単行本、雑誌、文庫本のサイズを基準に作られているため
奥行きが外寸で310mmと浅くなっています。

キッチン周りの収納であれば、
お皿などの収納場所に加え、
カトラリーを仕舞う引き出しがついていると便利ですね。


意外と便利なのが、縦に長い収納スペース。
瓶など高さがあるものを収納するのに適しています。

また、それとあわせて注目して頂きたい部分が「扉」です。
扉にはいろいろなデザインとそれぞれに特徴があります。

このサイドボードは開き扉です。
開閉の際に扉の幅分、前方にスペースが必要になりますが、
すべての扉を同時に開けることができ、出し入れの際に便利です。

引き戸タイプのサイドボードは、横方向に戸が移動するため、
すべての収納部分を一度に開閉することはできませんが、
前方に余分なスペースを必要としないため、狭い設置場所に有効です。

この壁面収納の上段は元々が高い位置にあり、
手前方向に扉が開いてしまうと非常に使いづらくなってしまうため、
扉が上部方向に開閉します。

このサイドボードは、巻き込み戸になっています。
本体内部に戸を収納するスペースが必要になりますが、
前方にスペースを必要とせず、両側を一度に開くことができます。

この収納は扉がないオープンタイプ。
見せる収納としてお部屋の仕切り代わりにもなります。

こちらは扉なしと引き出しを組み合わせています。
実用性と見せる部分の両機能を持たせています。
こういった見せる収納の場合は、奥行きが浅いものがディスプレイもしやすくなります。

また扉には大きく分けて「板」と「ガラス」の2種類があります。

板の扉であれば、中身を見せずに収納することができ、
ガラスであれば、中身を見せながら収納できます。

無垢材を薄くスライスした突板を張り付けています。
「矢貼り」という木目を斜めに配置する技法です。

透明のガラスなら軽やかな印象に。

擦りガラスなら、中身を見えにくくできる一方、
ガラスの軽やかさはそのまま。

スモークフイルムを貼ると、ほぼ中身は見えなくなる一方、
ガラスならではの素材感をお楽しみいただけます。

このように、設置場所や使い勝手、
さらにはデザインを考えながら収納家具の扉を選んでみると、
より使いやすく、お部屋にあった家具を見つけることができると思います。

どうぞ収納家具の扉にも注目してみてください。

*BRUNCHの収納家具はこちらからご覧いただけます。*

いろいろなキャビネット

チェストとキャビネットの違いはみなさんご存知でしょうか。

収納だから同じものと判断される方も多いと思います。
私もたまに、どっちがどっちだっけとなることがあります。

<チェストとキャビネットの違い>

チェストとは、、、
元々は西洋家具の種類で引き出しを中心にしたつくりの衣類や小物を収納するための家具のことを指します。
名前は胸(チェスト)からきていて、胸の高さの蓋付きの箱やタンスのこと。

キャビネットとは、、、
物を収納するための箱(ボックス)状の家具ので、ふた(扉や引出前板)が付けられたものもあり、「書類を整理する棚」に意味もありました。
今では、様々な用途に使われています。
・壁に付ける吊戸棚のウォールキャビネット
・床から天井までの高さを活用したトータルキャビネット
・洗面化粧台の鏡部分のミラーキャビネット
・ユニットの横に設けたサイドキャビネット
などがあります。
他には飾り棚とも言いますね。

書類を整理する棚

 

壁に付けるウォールキャビネット

 

床から天井までの高さを活用したトータルキャビネット

 

サイドキャビネット

 

ガラス収納のところには、お気に入りの食器を入れたりするこもでき、収納力も抜群です。

 

また、小物を中心収納できるキャビネットも

 

 

サイズは大きいものではないので、お部屋のちょっとしたスペースに置いてお気に入りの小物を飾ってみるのも素敵ですね。

お気に入りの食器、小物を飾って素敵なライフスタイルつくってみてはいかがでしょうか。

古代から現代へ、意匠と文化の融合チェスト。

日本の文化として、置き家具をお部屋に取り入れるということは、実はそこまで歴史が古いわけではありません。

元来、日本の文化において、家具を部屋に置くという風習はありませんでした。

江戸時代に日本に訪れた外国人達は一応にその質素な暮らしぶりに驚いたと言います。

その時代、箱膳(はこぜん)は食器棚とテーブルを兼用し、椅子に座らず畳の上で食事をしていました。畳は椅子の代わりのクッション性のある床としてのみではなく、その上に布団を敷いてベッドの代わりにもなっていました。

戦後、昭和の時代は家族全員が一間のテレビのある部屋で食事をし、夜になればちゃぶ台を折りたたみ、押し入れから布団を出して居間に敷き、そこがそのまま寝室になる、というような家庭が数多く存在していました。

欧米人からウサギ小屋と形容されるような狭いスペースを有効に活用するためには、部屋も家具も、様々な機能を兼用する必要性があったのです。

正確には家具が全くないというわけでもなく、箪笥や食器棚などを置きそれらに必要なものを収納していくという方法をとっていましたが、西欧と比べると「なにもない」と言われても仕方がない家具の少なさだったでしょう。

 

時は変わって現代。
インテリアという概念が一般的になり、収納するという目的だけでなく、その見た目、デザインなど形を重要視する時代となって、北欧風、アメリカン、アジアンテイストなど、様々な文化を実生活に取り入れようとする試みが多くみられるようになってきました。


畳中心の生活からフローリングへ

火事が頻発し、大八車で家財道具すべてを載せて避難しなければならない時代ではありませんし、自分がより自分らしく生活するためには好きな物に囲まれ、便利に暮らしやすくお部屋をコーディネートすることもまた楽しみのひとつとなりました。

 

ここにひとつ、チェストをご紹介いたします。

CA-0013 チェストです。

こちらのチェストはデザイン的に少し変わっているかもしれませんが、正倉院の校倉造り(あぜくらづくり)をモチーフにしたデザインで、日本人のDNAに訴えかけてくる心地よさがあります。

その組木の美しさは、引き出しの境目が分からない程、デザインとしても洗練されたものとなっています。

引き出しを引くとこのように、前板と側板の格子がほどけて引き出されます。

デザインは古代日本、チェストという置き家具の機能性は西洋、時代と空間、文化を超越し、融合された家具をお部屋に置くというアイデアは、またひとつ、家具を選ぶ基準としてとても面白いアプローチとなるのではないでしょうか。

キャビネットの前板のデザインのいろいろ

キャビネットは、扉や引出しのついた箱形の収納家具の総称です。
物を沢山入れておく収納家具ですので、収納可能な容量をできるだけ確保しようとすると、全体としてのデザインはほぼ決まってきてしまいます。
そんな中で、前板(扉や、引出し等の前面側にある板)にそれぞれの収納家具のデザインの違い、個性が集約されてきがちです。

今回は、BRUNCHで取り扱うキャビネットのそんな前板のデザインにスポットをあててみたいと思います。

1.普通の板戸

まずは最もシンプルなデザイン。普通の板戸です。
前板にデザインが無いことがデザインです。
非常にシンプルなデザインですが、こと無垢材の家具ですと様々な木目の出方や、接ぎの部分毎の微妙な色の違い等で、
その木の表情がデザインとなってくれます。
むしろ、余計なデザインが無いことで、それぞれの木の表情がより際立ちます。
また、シンプルであることで、割とどんなテイストのインテリアにも合わせることができます。

2.横スリット

次は横方向の比較的大きめのスリットが入った前板のデザインです。
こちらもどちらかと言えば割とシンプルなデザインですが、これだけでも少し収納家具のデザインに動きが出ます。
それでいて、普通の板戸程では無いかもしれませんが、無垢材の豊かな表情を感じることができます。
このデザインも、シンプルなのでどんなテイストのインテリアにも合わせやすいと言えます。

3.細く沢山入った横スリット

こちらは2番の変形バージョンですが、細いスリットが沢山入った前板のデザインです。
スリットがかなり細くなった分、スリット自体の存在感は2番より少ないです。
しかし、その分デザインがより普通の板戸に近くなり、無垢材の豊かな表情をより感じられます。
それでありながら、細いスリットが目立たないながらも確実に家具の表情に動きを与えてくれます。
こちらももちろん、どんなテイストのインテリアにも合わせやすいと言えます。

4.細い縦のスリット

そしてこちらは細い縦方向のスリットが沢山入った前板のデザインです。
これもどちらかというとシンプルなデザインで、スリットが縦方向に入って家具の表情に陰影を作ります。
そして、この画像の家具が縦のスリットを境にして無垢板を接ぎ合わせているのも大きいのですが、
この縦のスリットが無垢材の表情の違いをより際立たせてくれると言ってもよいでしょう。
今までご紹介したものよりも、もっと無垢材の表情の豊かさがそのまま家具のデザインとなっていると言えるでしょう。
無垢材の表情の違いをもっと大きく感じたい方向きのデザインと言えるかもしれません。

5.矢貼り

最後は「矢貼り」という、突板を斜めに貼り合わせる技法を用いた前板のデザインです。
突板は通常、縦方向や横方向に貼るのが一般的ですが、こちらのサイドボードはそれを斜めに
貼り合わせることで、より上品な見た目に仕上げています。
また、突板は木を非常に薄くスライスしたものなので、同じ木目のものが大量に出来上がります。
通常、それを縦方向や横方向に並べて貼ることで、全体的に木目が揃った均一な見た目になるのですが、
逆に言うと無垢材より木の表情の違いや自然のバラツキといったものを感じにくくなります。
しかし、この「矢貼り」のような技法を使うことで、そんな突板の家具の見た目にも面白い動きが出てきます。

いかがでしたでしょうか。
BRUNCHで取扱いのあるキャビネットの前板のデザインをいくつかご紹介致しましたが、
世の中にはまだまだ様々なデザインのキャビネットが存在します。
これに、チェストやTVボードといった他の収納家具の前板のデザインも合わせれば、
その数は非常に多くなります。

そんな中で、自分の心の琴線に触れる、個人的に完璧な、そんなデザインに出会えたら、それはある種
とても運の良いことなのかもしれません。

今はインターネットが発達し、検索すれば非常に多くのデザインの収納家具を写真で見ることができます。
お時間のある時にちょっと検索してみて、自分の心の琴線に触れるデザインを探してみるのも良いかもしれませんね。