デザインのポイントにもなる継手、組手

木の家具は一枚板の商品でなければ必ず、木材を継ぎ足して作られています。木材と木材を接合する際、それぞれの木材に凸と凹をつくり、それらをはめ込むことで2つの木材を接合する方法のことを「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」と言います。木目や節、色合いなど、商品の木材そのものを楽しんでいただける要素もたくさんありますが、この「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」がデザインのポイントになっている商品もあるので、ご紹介したいと思います。

【フィンガージョイント】

木口をジグザグと指を組んだ様に接合します。接合度も大きい継手です。継いである部分に凸凹はなく、滑らかに接合されています。

■CH-0025/0026 ダイニングサイドチェアダイニングアームチェア

極限まで無駄を削ぎ落とし、随所に繊細な技術の隠し味が施されています。アーム部分のフィンガージョイントもその一部としてアクセントになっています。

 

 

■CH-0155 ダイニングアームチェア 
角材のフレームを、大きな曲線で印象的に仕上げたチェア。背中とアーム部分がフィンガージョイントで継がれています。他にはない独創的なデザインのチェアです。

 

 

【刻み組手】

刻組み合わせる木材の両方に、板厚の深さに複数の溝を作って組み合わせます。

CA-0102 リビングチェスト

どこに置いても絵になる、職人のこだわりが随所に感じられるリビングチェストです。コーナーの組手も商品全体のデザインにマッチしたポイントになっています。

■CA-0164 シェルフ

コンパクトながら、高級感のあるオープンシェルフのコーナーにも刻み組手が施されています。コーナーの外側だけでなく、内側も丸く仕上げられており、上記のリビングチェストと同じ組手でも柔らかい印象に。丁寧に作られた温もりを感じられます。

 

 

【五枚組手(釘打ダボ埋木)】

組み合わせる木材の2箇所と3箇所にかぎ込みを作って組み合わせ、釘の部分にダボで蓋をします。

CA-0205 オープンシェルフ

組んである部分はもちろん、ダボがかわいいアクセントになっています。また、角を取って丸くしてあり、シンプルながらもこだわって作られた高級感、重厚感をしっかりと感じられるシェルフです。

いかがでしょうか。「継手(つぎて)」や「組手(くみて)」の部分は、木材の経年変化により目立たなくなることもありますが、その変化もご使用の歴史と共に楽しんでいただけたらと思います。