紫外線について

 

今回は紫外線がもたらす家具への影響について調べました。

特に暑かった今年の夏は大量の紫外線が降り注いだことと思います。
一般的に日焼けや肌への影響が大きく取り上げられがちですが、
それだけではありません。

<紫外線とは>

そもそも紫外線とは地球に到達する光線の中でも波長が短く、高いエネルギーをもった光線のことです。別名UV(ultraviolet)とも呼ばれます。
光線といって耳なじみのあるものだと赤外線もありますが、赤外線よりも光の波長が短く高いエネルギーを有しているのです。
ちなみに紫外線よりも強力なエネルギーを持っている光線にはx線やγ線などの放射線があります。

<紫外線のメリット・デメリット

紫外線にもメリットとデメリットがあります。
あまりいい印象はないかもしれませんが、以下のような点があげられます

■良い点
・殺菌効果
・日光浴によるビタミンDの生成
・日焼けによる健康美
・太陽光発電

■悪い点①(人体への影響)
・皮膚がんの原因
・白内障の原因
・肌のシミ・シワ・たるみの原因

■悪い点②(その他への影響)
・色褪せ

このように悪いところばかりではありません。
普通に生活する上で紫外線を防ぎきることはほぼ不可能ですので、うまく付き合う事が大切ですね。

それでは家具への影響はどうでしょうか。
紫外線がもたらすもので最も家具と関わり深いのが「色褪せ」です。

 

<色褪せの原因>

実は布の色褪せと紫外線の因果関係について、科学的に完全には解明されていません。
同じ条件で実験を行っても、各々が違った結果をもたらすなどとても不思議な問題事例として語られているそうです。

ですのでここでは仮説の一部をご紹介します。
その仮説とは紫外線による染料分子の分解です。

染料分子の分解とは強いエネルギーの影響を受けると色の分子が分解され、変色を起こすという現象です。
これは家具に限らず服や本、車や道路標識など紫外線に晒され続けたものにはよく見られるものですが、これが色褪せの原因のひとつとして考えられます。

次に汗との関係です。
ソファなどファブリックを多く使用した家具を使用する際、必ずと言っていいほどファブリックは汗を吸っています。
そして困ったことにこの汗にも、染料の分解作用があるのです。

つまり家具は衣服と同じで『紫外線による染料の分解』と『汗による染料の分解』を同時に引き起こし、色褪せが起こっているというわけです。

 

おうちのリビングは日当たりのいい場所に設けられる場合がほとんどです。
ソファやチェアなどの家具たちも同じように紫外線の影響を日々うけ続けていますので、上手に付き合っていくことが大切かと思います。