木なのにリモコンの電波が通る?!シンプルで機能的なTVボードの扉

こんにちは。

さて、いきなりですが、皆さんはTVボードの扉のデザインはどんな物がお好みでしょうか。シンプルな板戸のものから、縦格子、横格子、細かい意匠が入ったものなど、非常に沢山のデザインのTVボードが世界にはあります。
このあたりは完全に個人の好みや、お部屋のテイストにしっくりくるものなどが関わってきますので、一概にどれが良いとは言い切れません。
正直お好みに合わせてお選び頂いて良いと思います。

しかし、そんなTVボードのデザインを選んでいく中で、普通の板に見えるような非常にシンプルなデザインの扉のTVボードをすべて、意識的か無意識的か、扉が閉まった状態ではリモコンの電波が通らないTVボードだと思い込んでしまい、TVボード選びの候補から外してしまっているというようなことはありませんでしょうか。

はなからデザイン的に候補外ならそれはそれで良いのですが、上述したような思い込みがもしあるとしたら、そしてそれによって候補から外れてしまっているとしたら、それはとてももったいないことです。

BRUNCHでは、一見普通の木の板戸に見えるけれども、実はちゃんとリモコンの電波が通るTVボードを取り扱っております。
春先にまさにこのテーマでフェアを行っておりましたが、今回のブログでは、そんなTVボードを、改めてご紹介したいと思います。

 

1.CA-0151 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0151/

まずはBRUNCH+SCでも大人気のこちらのスッキリとしたデザインのTVボードです。
全体的にシンプルながら細かい意匠が施されており、スッキリとした細い鉄脚と木の箱部分との相性が抜群のTVボードです。
また、異素材の組み合わせが、それぞれの素材感をより引き立てています。

こちらのTVボードのプレイヤー等を収納するところのフラップ扉は、一見普通の板戸のように見えますが、上の写真を見ると少し分かって頂けるかと思いますが、ガラスに「突板」という非常に薄くスライスした木のシートのようなものを貼付けて作られており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通るようになっております。

高いデザイン性と、機能性を併せ持ったTVボードです。

 

2.CA-0091 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0091/

こちらは一見、つるっとしたただの箱のような究極にシンプルなデザインが逆に新鮮なTVボードです。
奇抜な意匠が全く無いことが逆に個性になっています。
どんなテイストのお部屋に合わせても、あたかもまるで最初からそこにあった建具の様に、馴染んでくれるのではないでしょうか。

こちらのTVボードも、フラップ扉の部分はガラスに突板を貼った構造になっており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通ります。
この構造にすることで、全体のデザインをよりシンプルな木の箱というデザインにすることができます。

 

3.CA-0166 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0166/

こちらは、LDセットに合わせてお使い頂くことを想定し、設計されたTVボードです。
もともとの高さを普通のTVボードより少し高く作ることで、座っている時の目線の高さがリビング用のソファより高くなりがちなLD用のソファに座っても、テレビが見やすいようになっています。
全体的なデザインもシンプルで、様々なテイストのインテリアにも合わせやすいです。

こちらのTVボードも同様に、開き戸の部分にガラスに突板を貼ったものが使われており、扉を閉めていてもリモコンの電波が通ります。

 

4.CA-0162 TVボード
https://www.brunchone.com/catalog/cabinet_0162/

こちらもシンプルなデザインですが、少しがっしりとしたフォルムが特徴のTVボードです。
テレビを載せる天板の後ろの部分に立ち上がりが作られていたり、引出しが浅い物と深いものの2段構成になっているなど、細かい意匠や機能的な工夫が光るTVボードとなっております。

こちらのTVボードの面白い所は、上述のガラスに突板を貼ってリモコンの電波が通るようにする構造が、引き戸という形で採用されていることです。
引き戸でこの構造のTVボードは、かなり珍しいと思います。
引き戸の戸を開けた時にTVボードの前のスペースに出っ張って来るものが無く、邪魔にならない&省スペースという機能性の魅力と、戸を閉めていてもリモコンの電波が通るという機能性の魅力が合わさったTVボードといえます。

 

これらのTVボードの共通する特徴として、「ガラスの素材感を隠しつつ木の持つ素材感を強く感じられる」ことと「デザインをシンプルにしつつ機能的に出来る」というものが挙げられると思います。
よって、これらを高い優先順位で基準とし、TVボードをご検討の皆様は、是非とも上述のTVボード達を候補に入れて頂き、可能であれば実際に店頭でご覧頂きたいと思います。

きっと、皆様にピッタリのTVボードが見つかると思います。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

リビングチェアの種類について~Part2~

部屋の印象を決めるのはソファではなく、リビングチェアと言っても過言ではありません。
住宅の狭小化などにともない、徐々にその魅力が再注目されています。

部屋をシャツに例え、シャツの色をソファだとするならば、リビングチェアは胸のワンポイントです。
ワニであるか、タツノオトシゴであるか、はたまた馬に乗った騎手であるかによってシャツの印象はがらりと変わります。

様々な種類があるリビングチェアの中から今回は、前回に引き続き4タイプをご紹介いたします。
自分だけが座り・寛ぐ椅子という特別な時間は、リビングチェアでしか味わえない贅沢です。

 

■半世紀の時を越えるデザイン

CH-0012 CH44 by Hans J. Wegner

まずは言わずと知れた巨匠ハンス・J・ウェグナーの名作「CH44チェア」です。
1965年に発表されたデザインですが、今なお愛され続け時代を感じさせません。

座にはもともと農作業用に使われていたものを座編みに転用したペーパーコードを採用し、夏は涼しく冬暖かく非常に優れた素材です。

専用のクッションもあります。
18世紀イギリスの様式家具をルーツとするこのチェア、シンプルなデザインですが単品で置くチェアとしてはこれ以上ない美しさがあります。

 

■日本の技術が生み出す美しいライン

CH-0280 ラウンジチェア

アームが特に印象的なこちらのチェアもまた、ひときわ目を引く逸脚です。
Inoda+Sveje(イノダ・スバイエ)がデザインし日本の職人が作り出す美しいラインは、唯一無二の存在感を持ちます。
とにかく一度手で触れていただきたいチェア。

特筆すべきアームの美しさはもちろん、背の留め具に真鍮を施しアクセントとしています。
背面の、それも留め具にまで妥協をしない拘りがうかがえます。
またこの留め具は外せ、ノックダウンすることも可能。

 

■「特等席」に相応しい掛け心地

CH-0063 イージーチェア

縦に伸びた極細いスポークが美しいイージーチェアですが、見た目以上に掛け心地が秀逸です。
身を委ね目を閉じれば、深い眠りにつくまで長くはかからないでしょう。
特等席と呼ぶに相応しい深い安楽性を味わえます。

極限まで細く研ぎ澄まされた背のスポークは圧迫感を軽減してくれるだけでなく、木に腰掛けている事を忘れるくらい背当たりが良好です。
汚れやすいヘッドレストが着脱できという点も、嬉しいポイント。

 

■自由に座る、自由を楽しむ

CH-0147 イージーチェア

最後にご紹介するのは、一見くつろげなさそうなチェア。
しかし、上の3タイプと大きく異なる機能性をもっています。
それは「胡坐(あぐら)がかける」ということ。

決められたポケットに深く腰掛け、安らぎの時間を過ごすというのももちろん素晴らしいことですが、このチェアのポイントは自分で好きな態勢がとれる点です。

座・背ともに広くとり、アームを前面まで延ばさないことで自由なシートポジションが作れます。
様々な座り方をしたい人には最適なチェアです。

 

BRUNCHではこの他にもたくさんのリビングチェアを取り扱っています。
ひと口にリビングチェアといってもその形、目的、掛け心地は様々。
ぜひ店頭で実際に触れて、腰かけてお試しくださいませ。

この他のリビングチェアを見る

 

全て木でつくったダイニングチェア~その特長

「ダイニングチェアを想像してみてください」
そう言われるとだいたいの方がクッション性に富んだ座面が付いた椅子を想像されると思います。

例えばこちらのチェアのような

体重を支える座面部にクッションを使用して身体への負担を軽減する画期的な構造です。
従来から椅子と言えば座面部分のクッション性が座り御心地の肝になるとされてきました。
それは今現在も変わることはありません。

今回お話させていただく内容は「全て木でつくった椅子」のお話です。
前に述べた座面のクッション性はございません。
しかし、日進月歩で成長した現代の日本の木工技術と、日本人のライフスタイルにマッチした全て木でつくられたチェアの特長をいくつかご紹介したいと思います。

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①座面の形状
BRUNCHで取り扱う板座のダイニングチェアの場合、無垢材だからこその技術が座面に現れています。
要は、座面の表面を身体がフィットするよう削り出すことにより、その負担を軽減させる形状です。

座面の形状をこのように削り出すことによって身体にあたる面積が広くなります。
それによって座骨に掛かる荷重が分散されるという訳です。
この技術は無垢材を使用しているからこそできる技術です。
「板に座る」=おしりが痛い
そのように思われがちですが、日本の木でつくる椅子はそのイメージを払拭した掛け心地を実現しています。
「見るより試す」一度お試しいただけると幸いです。

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② お手入れが楽

全て木でつくるチェアの最大のメリットは拭き掃除ができること。
クッションタイプのチェアと比較するとお手入れが断然楽です。
ダイニングは水物を取り扱う作業台場です。
板座であればお醤油などをこぼしても色移りや臭いが付着しづらいです。

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③ ランニングコストが掛からない

全ての事柄に言えるのが「劣化は稼働部に起こる」という点。
チェアで言うところのクッション部分がそれに相当します。
[クッション性がある = ヘタリが起こる]
解決しようがない現実問題です。
その場合はクッション部分を新しいものに取り替える方法もしくは座面を取り替えることが一般的な対応策です。
板座であれば荷重による変形は起こりません。
適度なメンテナンスを行なうことでランニングコストが掛からない点も木でつくる椅子の特長です。

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④ 板座だからできる優美なデザイン

■CH-0179 ダイニングチェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0179/

板に腰掛けているとは思えないほど滑らかに削り出された座面は、絶妙な掛け心地を生み出します。
脚部と座面を一体化させることで他ではないワンランクもツーランクも上のデザインに仕上がります。

まるで彫刻作品のような美しさで、一脚だけ置いていても空間が引き締まるほどの存在感があります。


■CA-0252 回転チェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0252/

背中と座面が一筆書きのように一体化したダイニングチェア。
円を描く背中のデザインが座面と一体化し、座面はまるではためくような波打ちを魅せる形状で削り出されています。


■CA-0051ダイニングチェア
商品URL:https://www.brunchone.com/catalog/chair_0051/

お椀のような円形の座面はろくろによって作られています。
特長的な背中のパーツは一枚の分厚い板を曲げてつくられています。
こだわり抜いた各バーツを計算し尽くして芸術品のような一脚が仕上がりました。

これらのチェアは座面を木でつくることによって木工技術の全てを出し惜しむことなく駆使し一脚の椅子を具現化しています。

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■ BRUNCHでは~

BRUNCHでは、お客様のライフスタイルに合った家具をご提案させていただいております。

お客様に最適な、一生を共に暮らす家具探しのお手伝いをさせていただけたらと考えております。

 

色々使ってみよう。

ベンチにも様々あり、そのデザイン・構造によって使いわけることができます。

とてもシンプルなベンチ CH-0232

シンプルなデザインで、面形状・脚の形状が選べる為、
ダイニングテーブルに合わせてデザインを決める事が出来ます。
スリットを利用してクッションがズレない様工夫されており、
横に移動するときもクッションと共に移動する事ができます。
冬の寒い時期に活用できますね。

シンプルで座面も平 CH-0119 / CH-0316

こちらは座面が平な為、“座る”としてだけでなく、“飾り”としてお使い頂く事ができます。
絵を飾ったり、写真を飾ったり、小物を飾っても良いですね。
お子様が小さいうちはベンチで、将来はチェアを。と考えている場合や、
普段は2人しかいなから2脚で十分。でも、来客時には必要。と言った場合。
普段は飾り棚として使い、人数が増えるときに用いても良いですね。
それには座面が平が良いですよ。

板座より布座 CH-0139

長時間座る事を前提とされているなら布座がオススメです。
気になるのは汚れてしまったときの事ですが、こちらはカバーリングになっているので、
ドライクリーニング対応が可能です。※生地よってはウォッシャブル対応もあります。
スペアをもって季節によって変えたり、張地で遊ぶことが出来ます。

BRUNCHで唯一の背付きベンチ CH-0270

ゆったりともたれ掛かれ、布座ですので長時間座っていられます。
背にもたれ掛かれるので、お食事後もダイニングで過ごされる方にオススメです。
リビングダイニング兼用を考えてる方にもオススメですね。

ガーデンでも使える CH-0082

チーク材は耐久性・耐水性に優れており、ガーデンでもお使い頂けます。
その為、お庭仕事された時にふと休憩される時や、
お庭でティータイムを楽しむ際などに活躍しれくれます。

ベンチもデザインや素材によって活用方法が広がります。
ダイニングで使う以外にもお考えの方は、どんな場面でどんな風にお使いになられたいのか
考えてみるのも良いと思います。

一枚板の価値はどこにある?~part.1~

迫力のある「一枚板」のテーブル。
木製の家具をご検討・お使いの方なら、一度は目にしたりその名前をお聞きになったことがあると思います。

さて一枚板と聞くと「贅沢」「貴重」などのフレーズを思い浮かべますが、
一枚板の価値はどんなところにあるのでしょう?

その価値は商品になるまでの間に多くの理由が隠されていますので、何回かに分けて紹介したいと思います。
一枚板の価値の理由を知ることで、より興味と魅力を持っていただければと思います。
 

☑一枚板が採れるのは何年後?

一枚板とは丸太から丸々切り出した接ぎ目のない板のことです。

ダイニングテーブルの一般的な奥行きサイズは80cm以上と言われていますが、
一枚板でこのサイズを採ろうとすれば、単純計算で丸太の直径は80cmということになります。

ただ木は元々水分を多く含んでおり、そのままでは家具としては使用できないため、十分な乾燥を行う必要があります。
その際に体積が減り縮んでしまうため、必要寸法よりも大きな丸太が必要となります。
木の成長速度には個体差がありますが、樹齢100年以上ということも多々あり、
一枚板が採れるまでにかかる途方のない時間を想像するだけで価値・魅力を感じることができますね。

ちなみに人気のブラックウォールナットは極寒の地で生育しているため成長速度が非常に遅く、ダイニングテーブル用のサイズになるまでには樹齢100年を優に超えます。その人気と成長速度の遅さから最近では大木も少しずつ減りはじめ、当然市場価格も高騰しています。

 

☑ひとつの丸太から何枚くらいの一枚板が採れるの?

サイズ・状態によるため一概には言えませんが、たとえば直径100cmの丸太から奥行き80cm以上の一枚板は
おそらく1~3枚程度になります。
その理由は丸太の中心に近い部分しかそのサイズを満たすことがでできないこと、
また丸太の中心を通る板、「芯持ち材」は一枚板に向かないことが挙げられます。

こちらが芯持ち材です。
放射線状に割れが入っているのが見えます。
芯持ち材は本来一番広い奥行きが採れるため重宝されそうですが、
ほとんどの場合でこのように割れてしまうため、あまり一枚板には向かず、芯を取り除き接ぎ合わせ天板やテーブルの脚の材料として使用されます。

ちなみに木は中心部分の心材(赤身)ほど腐りにくくシロアリや腐朽菌などの被害を受けにくいため、
その特性から芯持ち材は建物の土台や柱として使用されています。

懸念される割れに関しては、完成時には見えない角材の一面にたいして中心部分に向かい鋸を通す「背割り」という方法を用いることで、収縮がこの部分に集中し、他の部分に割れが表れにくくなります。

またこの背割りを入れることで、また中心部分の乾燥を早める役割も担っています。
強度においても支障が出るほどの低下はなく、芯持ち材はしなりもあるため、このように使用されています。

このように一枚板は、まず材としての希少価値がとても高いことが分かります。
店頭には既に商品として出来上がった状態でご覧いただくこと、そしてそれが何十枚も並んでいるせいか、
一枚板の価値をつい見た目に求めがちですが、内側にある価値にも目を向けていただけると幸いです。
続きはまたの機会に。

美しいリビングチェア

BRUNCH各店では、様々なデザインのリビングチェアをご用意しています。
その中でも、特にデザインの美しさが際立つ逸品をご紹介いたします。

【CH-0280】ラウンジチェア

デザイナー:INODA+SVEJE(イノダ+スバイエ)
1971年生まれの猪田恭子と69年デンマーク・オーフス生まれのニルス・スバイエによるデザインチーム。
猪田氏は、ミラノのISAD(Instituto Superiore Architettura e Design)で建築デザインを学ぶ。
スバイエ氏はデンマーク王率美術大学を卒業後に渡伊。ステファノ・ジョバンノーニの元で働いた後、デンマークへ帰国。コペンハーゲンのIPU開発研究所に所属したのち、2000年にコペンハーゲンでイノダ+スバイエを結成。03年に拠点をミラノに移し、家具を中心にしたプロダクトデザインを多く手がけています。




フレームライン・角度・細部のパーツに至るまで、どの角度から見ても
美しいフォルムです。

ベーシックなフレームデザインのアクセントになっているのが、
特徴的な形のアームです。
一本の木をねじったような有機的な形状は、NCルーターの機能をフル活用した
削り出しによって作らています。

手触りは滑らかで、すっと馴染むように肘を置くことができるアーム。
計算された丸みと形に、デザイナーのこだわりを感じます。

お部屋にあると、絵になる美しいリビングチェア。
インテリアのアクセントに選んでみてはいかがでしょうか。